ペット安楽死請負人のレビュー・感想・評価
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意外と過激で狂気だった
2017 TIF competition
カルマというキーワードで成り立っていた作品。愛くるしいペットの表情と対を成すかのような人の悪行が展開されていた印象。
作品の空気感や筋書きはレトリックな要素を醸し出していて、ハードボイルドとか西部劇的のような懐かしさを覚える。そこに現代社会が抱える問題とか滑稽さなどが絡み合い、狂気じみた演出はとても絵空事とは思えず、ちょっとした戦慄のようなものを感じてしまった。
上映後、テーム・ニッキ監督と主演マッティ・オンニスマーが登場。
監督は面白そうな印象、主演の男優は真面目で頑なな印象、個性がそのまま作品に反映されている気がした。
とても興奮しました
第30回TIFF 鑑賞記録
一作目
素晴らしい映画でした。
主題は、自分の信じる正義を貫く余り、身を滅ぼすという内容です。
ホラー、サスペンス、ヒューマンドラマ、サイコ、どのジャンルの様でもあり、そのどれにも当てはまらない大変『濃い』作品でした。
色々な要素があり、複雑な内容なのですが非常に分かりやすかったです。大事な要点は、ちゃんと口で説明してくれる優しさを感じました。(しかしハードボイルドさは全く損なわれていない!)
物語が進むにつれて、主人公の倫理観の理解が進んでいきます。
そしてラストに全てに謎が解けるとともに壮絶なクライマックスを迎えます。
しかし、監督は最も残酷な運命を彼に与えたがった様です。
あのラストの解釈はやはりアレでは彼の禊は済んでいないという事だと思います。
肩のポンポンはすいません理解出来ませんでした。監督に伺った方の質問を盗み聞きしたところ、「お任せします」との事でした。
フィンランドの映画は初めて観ましたが、モイモイ言ってて可愛いなと思いました。
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