「もう少し現実的な脚本を!」僕の帰る場所 りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し現実的な脚本を!
在日ミャンマー人のアイセ、妻ケイン、2人の息子の4人家族は東京の狭いアパートで暮らしていた。夫のアイセは就労出来ないのにミャンマーから日本に来て内緒で働いていたため入国管理局から目をつけられていた。妻ケインはそんな不安定な生活が嫌になり夫を1人日本に残し2人の子供を連れてミャンマーの実家に帰った。2人の子供たちは日本で育ったため、ビルマ語が話せないので、日本語学校に入れようとするが・・・という話。
アイセが何でアテもなく日本に来て働こうとしたのか理由がイマイチ説得力無いし、妻も子供達を連れて日本に来たのがどうかと思った。
今年になって起きた国軍のクーデター後ならいざ知らず、日本の企業もどんどんミャンマーに進出してた数年前の状況なら、なんかミャンマー内で働けるんじゃないかと思った。
ミャンマーに帰った子供のうち長男のカウンが日本に比べて汚いミャンマーが嫌になり、日本に帰りたくて家出した時にいきなり日本語で話しかけてくるミャンマー人の子供たちにビックリ。ありえんでしょ、って思った。
日本とミャンマーの親睦を深めるのが狙いなら、もう少し感情移入出来るような背景を作って欲しかった。
日本の入管法がおかしいのだろうとは思うし、困っている在日外国人に寄り添える一助になれば良いのかな、とは思った。
カウン役の子は上手くて魅力的だった。
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