「【”死にますよ、地獄へ行くんです・・。”今作は、谷崎潤一郎の、耽美的且つ変態性溢れる短編小説”悪魔”を藤井道人が映像化した、お好きな方には堪らない”変態さん、集まれ!”映画なのである。】」悪魔 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”死にますよ、地獄へ行くんです・・。”今作は、谷崎潤一郎の、耽美的且つ変態性溢れる短編小説”悪魔”を藤井道人が映像化した、お好きな方には堪らない”変態さん、集まれ!”映画なのである。】
■大学生の佐伯(吉村界人)は、林邸に下宿している。
彼は大学では友人を作らず、幻覚に悩まされる日々を送っていた。同時に大家の娘・照子(大野いと)の色気と魅力に心を惑わせる。林家の親戚筋にあたる鈴木は、照子に近づかないよう彼に警告しつつ、粘着質な性格を露わにして行くのであった。
◆感想<Caution!内容にやや触れています。>
・私は、明治、大正、昭和期の文豪と言われる作家の本は大体読んでいるが、中でも強烈なのは、谷崎潤一郎の諸作品である。
映画化されている「春琴抄」や「痴人の愛」などは、SM要素が横溢しており、クラクラする程である。
・氏は美食家としても有名であるが、美食家というのは西洋を見ても、性に貪欲な作家が多き気がする。
・今作でも、その変態性が横溢しており、佐伯は自分の部屋に頻繁に来る照子が、鼻をかんだチリ紙をゴミ箱から拾い上げて、ぺろぺろ舐める様は、立派な変態さんである。
・その照子を演じた大野いとが、佐伯の鼻血だらけの口を、ぺろぺろと舐めるシーンもナカナカである。(何が、ナカナカだ!)
・照子に魅入られた鈴木は、人間としての理性が崩壊しており、佐伯と照子の姿を隠し撮りしている。彼も又、立派な変態さんである・・。
<今作は、谷崎潤一郎の、耽美的且つ変態性溢れる短編小説”悪魔”を藤井道人が映像化した”変態さん、集まれ!”映画なのである。>
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