「果たして30年の進歩はあったのか?」銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第三章 クォードさんの映画レビュー(感想・評価)
果たして30年の進歩はあったのか?
原作は外伝まで含めて既読。旧TV版も同様。ノイエTV版は未見。
ノイエTV版には色々と批評があったようですが、この劇場版三部作を見る限りでは「これはこれであり」という印象です。
30年前に比べてCGが発達し、それを活かした3G的な表現に時代の進歩を感じました。
「旧作に比べてセリフがのっぺりし過ぎ」という批判もあるようですが、70年代アニメの大時代的なセリフ回しの影響が多大に残っている旧作と比較するのはどうなんでしょうか。
むしろ、原作の時代背景である「150年続く戦争」=「戦争が日常・日常が戦争」の中では抑揚の効いたセリフの方が現実的ではないかと思われます。
但しこの第三章の「悲しい結末」では、その大時代的なセリフ回しの方が、ラインハルトの心情表現にはよかったかもしれませんね。
何れにせよこのノイエ版、私は「21世紀の銀英伝」として十分に楽しめました。
全くの余談ですが、個人的には銀英伝のテーマ曲は「Sea of the stars」がベストだと考えています。
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