劇場公開日 2018年2月1日

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「ベネチアの脚本賞は納得。だが・・・」スリー・ビルボード 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ベネチアの脚本賞は納得。だが・・・

2018年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

2017年第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、同じく2017年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞。

ベネチアでの脚本賞は納得ですが、トロントの観客賞は・・・、トロントの人は目が肥えているんですね。いや、脚本賞が納得なので、悪くないんですが、終わり方がね。わかったような、わからなかった様な。こう言う結論が宙ぶらりんの、オープンエンディングとでも言うような作品は少なくないんですが、この話の内容で、そう来るとは思いませんでした。オープンエンディングの作品が合うのは、人生模様だったり、人そのものを描いた様な内容だと思うんですが、この作品は?まぁ、“ある意味”人を描いてはいるので、良いのかなぁ?

そんな風に思わせられるほど凄い演技を見せたのは、フランシス・マクドーマンド。いやぁ、これを見ると、フランシス・マクドーマンドは「実はこう言う人なんだ」と誤解しそうです。この作品で、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞するだけの事はありますね。

それと、なんとも言えなかったのが、警察署長を演じたウッディ・ハレルソン。彼、良いですよ。抑えた演技、泣ける。そして、その最後も泣けるんですけどね。

それにしても、アメリカの田舎町って、やっぱりいまだにこんな感じなんですかね?そういう観点でも、なんだか、複雑な気持ちになる作品でした。

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勝手な評論家