「【”不可能に挑み続けて・・By コクトー”若き映画製作の天才、グザヴィエ・ドランの創作の原動力を描き出したドキュメンタリー作品】」グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”不可能に挑み続けて・・By コクトー”若き映画製作の天才、グザヴィエ・ドランの創作の原動力を描き出したドキュメンタリー作品】

2021年12月18日
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知的

幸せ

ー グザヴィエ・ドランが、19歳という若さで、カンヌで数々の賞を受賞し、その後も異常なハイペースで映画を作り続けている原動力に迫ったドキュメンタリー作品。-

◆感想
 ・予想通りであるが、グザヴィエ・ドランの言葉
 ”自分で映画を作れば、何時かは世界を変えられる”
 ”映画を作っていないと、自分の存在感を感じらない”
 - 成程。ハイペースでクオリティの高い映画を世に出し続けている理由が再確認できた。-

 ・私の彼の映画に対する印象は、
  このドキュメンタリー作品でも語られている通り。
  ・色彩への拘り
  ・衣装への拘り
  ・音楽への拘り
   を感じる点である。
   このドキュメンタリーでも、”ヴィサージ”の”Fade to Gray"が流れる。

 ・彼は、最先端のファッション雑誌に目を通しつつ、「花様年華」「タイタニック」から受けた影響を熱く語る。
 - 美男子だが、彼の眼の下の隈は、彼が短時間しか睡眠をとっていない代わりに、物凄い数の映画を観ているのであろう、と推測する。-

<彼は、御存じの通り、物凄いハイペースで映画を制作している。
そして、カンヌで高い評価を得ている。
 懸念するのは、”理想主義者”故に、”生き急ぎ過ぎていないか”という事である。
 「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」のエンドロールで高らかに鳴り響いた”ザ・ヴァーヴ”の美しき”ビター・スイート・シンフォニー”の様な美しき映画人として、更に高みを目指す彼を、多少心配しつつも、私は彼を応援しているのである。>

NOBU