「自立していく女性を爽やかに描いた快作」クイーン 旅立つわたしのハネムーン ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
自立していく女性を爽やかに描いた快作
結婚直前に婚約破棄された女性が、ハネムーンで行く予定だったヨーロッパに一人で旅立ち、多くの人との出会いを通じて成長していく様を、スタイリッシュな音楽とともに描くロードムービー。
パリでは女性、アムステルダムでは男性と行動をともにし、新しい恋の候補っぽい存在も出てくるのだが、安易にそこで恋愛展開にはならずに、様々な場所で様々な人々と出会い、新しい世界を発見することで癒やされていくという展開が素晴らしい。ある意味、女性が自立していく姿を描いた作品とも言える。
男性優位のインド社会にあって、こうして女性の個を輝かしく描く作品が出て来たのは素晴らしいことだと思う。
欠点は日本人の描かれ方がややいびつな点くらいか。しかし、それを差し引いても素晴らしい映画。
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