殺人者の記憶法のレビュー・感想・評価
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ラストはどう解釈すべきなのだろうか?
2人の殺人者が初めて出会う所はいくらなんでもご都合主義だろう、と思ってしまったが後は大変スリリングで面白い映画。主人公がアルツハイマーなので現実と妄想と歪曲された記憶が混在していて何が何だかわからなくなるところもあるが、楽しめた。ラストはどう解釈すべきなのだろうか?
混迷???
主人公ビョンスは認知症を患う元殺人鬼。ある日偶然出会った青年テジュを自分と同じ殺人鬼であると確信する。テジュが娘ウンヒと付き合い始め、ビョンスはテジュを捕まえようとするが…
ビョンスは認知症によって、記憶が飛んであやふや、さらには幻覚?妄想?によって話がさらに訳わからんくなる。
あれどゆこと?と感じる部分が多々あった。
中盤の靴が左右逆で置いてあるシーンをわざわざ映した理由。
左目瞬きすると記憶が飛ぶと言う設定だが、ウンヒが監禁された家では両目瞬きで記憶飛んだ理由、なぜ娘についての記憶が戻ったか?
それと、最後のトンネル過ぎたとこで左目瞬きして記憶を信じるなと言っていたが、これまで観たことは真実ではない?主人公が出てないシーンはあれも妄想?
何がなんだかわからない混迷する作品だった。
ビョンマン所長がタバコの火をつけて、背後にいるテジュが映った瞬間が怖くて、ビョンマン所長のやられる直前の表情も良かった。
賛否が分かれる映画だけど、メメント好きにはたまらない雰囲気
連続殺人犯で、アルツハイマー型認知症って設定。さらに別の連続殺人犯と対峙するという設定が斬新な感じがしました。
現実なのか、夢なのか、都合よく作った記憶なのか、色々なことを考えながら観る感覚は、メメントに似ています。
もう一方の「新しい記憶」よりも、先にこちらを見たほうが、より楽しめるように思いました。
両方見終わったら、どちらの構成、どちらの見せ方、どちらの結末が好きか、是非、友達とワイワイやってほしい作品です。
ファミリーをテーマにした、こちらののほうが構成、見せ方、結末、何れをとっても、私は好きですね。
重い!が面白い。
情念や因縁を表現させたら日本映画は韓国には敵わないわ。突っ込みどころも多々あるが役者それぞれの魅力とストーリーに魅いってしまった。
ただ、ラストで殺人警官は殺さないで欲しかった。
主人公はあれだけ殺しまくっても無罪になるんだろうな。そこは万国共通。
終始、鈍より感で覆われた内容だがウンヒのビジュアルは幼少期も含めて癒し系。
『全ては霞んだ記憶の先に』
自宅(CS放送)にて鑑賞。アルツハイマーに陥った嘗ての連続殺人犯の慚愧と葛藤を描くミステリー。公開時、後を追う様に(八割方同じだが、結末等が違う)ディレクターズカット版と呼ばれる『殺人者の記憶法:新しい記憶('17、以降「後作」と表記)』が公開されたが、そちらとの重複を恐れずレビューする。どうしても両作を比較する事になってしまう上、いつにも増してネタバレ寄りになる事を予めお断りしておく。オープニングが繰り返されるラストは後作と同じ構成だが、続く描写が異なる。この先も五里霧中を彷徨い続ける事を示唆した幕引きの領解次第で評価が分かれる。65/100点。
・濁った色調の寒々しいロケーションは、登場人物達の心象風景の象徴で本作の雰囲気やテイストを決定附けている。中でも雪に覆われた竹林が印象深く枯淡の趣を残した。
・そもそも記憶障害者が劇薬を扱う獣医を営む設定に無理があり、他にも細かな破綻や綻びは全篇に及ぶ。キム・ナムギル演じる“ミン・テジュ”の扱いも微妙で全篇に亘る中途半端な印象を際立たせる。ただそれらを圧倒する迫力があり、最後迄牽引する力を持っている。
・本作の描写は、ソル・ギョング演じる“キム・ビョンス”の見聞きしたモノ、或いは想い込みや妄想等のみで構成されており、それ故、やや難解で混乱する物語となっている。鑑賞後に何が起こったかを整理・構成し直す必要があり、更なる混迷を示すラストも悲哀と共に丸投げ感も残ってしまう。
・後作と本作では、日本におけるソフト版のパッケージやポスター等、販促用画像が異なり、二作の差異を象徴的に表している。受け取るニュアンスも微妙に異なるよう計算されており、細部に亙り手が加えられているが、本作の方が約十分程度短くなっている。後作とは“キム・ウニ”役のキム・ソリョンとソル・ギョング演じる“キム・ビョンス”との父娘関係性を示す遣り取りや来るべき対決の時に備えての腕立て伏せのシーンがあり、レントゲン写真が誰の物だったのか、そもそもの追突事故は誰が起こしたものだったのか等が後作と異なっている。更に後作からは、“アン・ビョンマン”所長のオ・ダルスと警察学校の学生が過去の連続殺人を訊く為に訪問するシーンやキム・ナムギルの“ミン・テジュ”の凶暴性を象徴する女を追い詰めた後のトイレのシーン等が省かれている。
・キム・ナムギルの“ミン・テジュ”とキム・ソリョンの“キム・ウニ”が劇場で観ていたのは『グッバイ・シングル('16、原題"굿바이 싱글"・英題"Familyhood")』である。
・左頬がひきつると怖ろしくなる“キム・ビョンス”を演じるソル・ギョングはどことなく明石家さんまを彷彿させる風貌だったが、圧巻の説得力を持った悲哀を込めた演技で、事故のシーンもスタントを使わず自ら演じたらしい。若かりし日と侘しく少々草臥れた現在を、10kgの体重増減にて演じ分けたと云う。逆に“ミン・テジュ”のキム・ナムギルは妖しい雰囲気を増す為、14kg体重を増やして臨んだ。
タイトルなし(ネタバレ)
こっちのほうが好き
どっちも2回ずつ観ました。
今でもよくわからないところもあるけど、どんどんこの作品にのめり込んでいってます。
2回目みたら、、、
前半のほうで、キムナムギル側が追突してる描写がありましたね!あれが、、新しい記憶のほうにつながるわけか。
あー、2作並べて、同時に観たいよー。
とてもよかった
主人公の顔が怖い。そんな怖い顔をしているのに、笑いのタイミングがずれているとか、すぐに忘れてしまうとか、ところどころふざけていて面白かった。
敵の警官は切れ者風だが、所長を連れてこられたり、計画が破綻してもなお強気でいてあまりスマートではなかったし、人間臭さがよかった。
いろいろこんがらがっているものの結果的に血縁のない娘を育てていたので、里親映画の分類に入れてもいいのかもしれない。
さあ、ご一緒に
客観からいつの間にやら主観にかわり、主人公とともに痴呆症、記憶の混濁の体験ができる。
理由はともあれ、凶悪殺人鬼同士で解りあったり否定しあったりが面白い。
時間を置いて別バージョン「新しい記憶」も鑑賞して
さらに混乱してみたいと思います。
タイトルなし(ネタバレ)
主人公がアルツハイマーで記憶が定かではなく、小説などではよくあるいわゆる「信用できない語り手」ものだけど、連続殺人犯であるって部分はハッキリしちゃってるのが斬新。前半はテンポよくぐいぐい話が進んで何度も話がひっくり返り、面白かったが、クライマックスの格闘が長くてダレてしまった感があった。しかし、オチは個人的にはけっこう好き。それにしても娘さんは可哀想。
本当の罰とは?
認知症になった人殺し。超観たいに決まってる! 恐ろしいのは罪を暴かれることより娘のことを忘れて殺してしまうこと。なんという悩み… 偶然出会ったもう一人の人殺し。いや、本当に奴は人殺しか?あの殺人は自分がやったのでは?記憶がなくなり自分が信用できなくなる。どんな理由があっても殺人は殺人。繰り返される「罰を受けるぞ」という台詞。本当の罰とは?認知症が進み最後に覚えていることとは?メメントを思い出した。
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