「何が本当の記憶なのか」殺人者の記憶法 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
何が本当の記憶なのか
韓国で人気の小説が原作らしいが設定が非常に面白い。タイトルから、主人公が何らかの記憶法で記憶障害を克服して、自分と同じ殺人者から娘を守るというストーリーを想像していたが、実際には主人公の記憶障害により、記憶を喪失した間に何があったのか、何が本当の記憶で何が幻覚か、話が二転三転していく。
こういった闇の深い話をリアリティある作品に仕上げるのは韓国のお家芸で、本作も演技、撮影、美術どれも素晴らしく見応えがあった。ただそれは、本作を人間ドラマとして観た場合となる。
これから本作を観る人は、これが叙述トリックのようで叙述トリックではないことを認識しておくと良いと思います。叙述トリックだと思うと評価が落ちてしまうので。
コメントする