スキン あなたに触らせてのレビュー・感想・評価
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恋愛も価値観も人それぞれ
2回目の鑑賞です。
お尻の穴を口に持つ女性の話や、色々な顔の造形の人が出てくる話。パステルカラーで上手く緩和してる気がするが、物語自体は人間模様。
映像的にえぐいシーンはあるけど。
普通に憧れていたけど、本心ではありのままの姿を認めて欲しい女性と、奇形(映画そのままの表現を使います)しか愛せない男性。最後色々あっても幸せになれたから良かったな。
普通にこういうのあるあるだよね。
なにがなんでも顔から入る人っているし、良い悪いじゃなくて。あの彼氏は多分純粋に顔を褒めてただけなんだろう。
でも最後は少し泣けてきてしまった。ラウラが心が美人で、しかも誰も触ろうと思わないっていう、あのぽっちゃり女性の言葉にじんときた。というか目が見えないラウラが一番心が綺麗って思った。
また時がたったら見たいと思いました。
奇形と美と恋
ピンクとパープルの画がファンシーできれい。
眼球のない11歳の娼婦を買うところからスタート。
現実に存在する障害、非現実的なオリジナルの障害、後天的に容貌を損なった者など、複数の奇形の人物が登場。そして、奇形者しか愛せないという嗜好の者と、自らの体を改造し奇形になりたいと願う者。
障害者というわけではないがひどく太った女性が登場人物におり、彼女は明らかに奇形の人物に対して悪意を持って嘲笑を向ける。そのシーンが印象的だった。太った女性は容姿に対してコンプレックスを持っている。だからこそ容貌に難のある人物に優しく、とはならず、むしろ積極的に傷つけにかかる。
最終的に数組の登場人物が恋人同士になり、レズビアンカップルも誕生する。二人は百合的な美少女同士ではない。普通の枠組みから外れた容姿の者同士である。でも二人が結ばれた瞬間は「よかったなあ」と単純に思えた。
結ばれる者もいる一方で破局も描かれる。奇形であることのスタンスの違いが原因となった。
「手術で治せる奇形だからと、治せと言われるのは嫌」「かといって奇形が好きな嗜好だから君を好きになった、と言われるのも嫌」という考えの人物がおり、難しい問題。
遺伝する奇形、しかも単に美醜の問題ではなく生活が困難な類のもの、と知りながら子供を産む人物もいる。
どのような考えが正しいか、より良いかということは述べられず、ただそれぞれの生き方が描かれ、そして苦難はあるだろうけどハッピーエンドだった。
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