「泣きたかったが・・・」君の膵臓をたべたい Pram3Dさんの映画レビュー(感想・評価)
泣きたかったが・・・
男ですが映画館で観てきました。レイトショーなのである程度は空いているとは思いますが、まさか100人席に10人ほどとは……
レイトショーってこんなものですかね?
観終わった感想としては、綺麗な映画だったとは思いました。
観る前は実写を観た友人が泣けるといっていたので、期待していましたが、ウルっとした程度で号泣まではいきませんでした。
なぜ泣けなかったのか、自分なりに分析しましたが、一番の原因はキャラクターに共感できなかった点が大きいと思います。
ヒロインが主人公に興味を持った理由もきちんと回収はしているのですが、それにしてもクラスの端っこにいる人間にあそこまで早く近づきますかね・・・?
あと、ヒロインと以前付き合っていた名前は忘れましたが、彼と主人公が揉めるシーン。もう少し、彼の個性を出して欲しかったです。商店街で登場したチンピラ並に個性がないです。そこらへんがこの映画にチープさを出していた気がします。
最後のヒロインが殺されるシーンですが、あそこも前段階から伏線を張ってたので、一応納得はできますが、主人公になりきって観ている観客にあそこで彼女を殺されると、感情の行き場がなくなります。ぶつけようのない主人公の感情を表現したかったのであれば、交通事故とかでもよかったのでは?これから復讐を始める!!とかするのであれば別ですが、余計な感情を持たせるのは、この映画ではラストに集中できなくなるのでいらないでしょう。
私のレビューでもないレビューのように助長な展開が多い作品でした。原作、実写はまだ見てないので全てを評価することはできませんが、この映画自体はあまり期待には届きませんでした。泣きやすい方なので泣けると思ったのですが……。
そして、気に入らなかったのは、音楽。タイミングがいかにもここで泣けよといわんばかりの主張をしてきたので、イライラしていました。