劇場公開日 2018年1月27日

  • 予告編を見る

「ちょっと渋すぎる」ダークタワー サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ちょっと渋すぎる

2018年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告の時からずっと見たかった作品。スティーブン・キング原作はキャリーやIT、遊星からの物体X、ミストなど暗いものが多いイメージだが、ダークタワーは暗い+格好いいという男心をくすぐるものに見えた。
観てみて実際、格好いい。まず、雰囲気がいい。全体に流れる荒廃した空気感。靄のように付きまとう絶望感。常に次を期待させて、観ていてとてもドキドキした。
そしてもちろん、アクションも格好いい。ただ、アクションシーンはほんのちょっとだけだったのが少し不満。これはマッハ!やザ・レイドと比較してしまう自分が悪いのだけど。ダークタワーのメインはストーリーですからね。
また、ガンスリンガーの心構えは時折つぶやきたくなるほどかっこいい。

あらすじは、心に光を宿した少年が別世界でガンスリンガーと出会い、世界の要たるタワーを外宇宙から来た化け物から守る。化け物には謎の魔術師、黒衣のソーサラーがついているというもの。
すべてに説明がないと納得できない人には優しくないストーリーかもしれない。なんかタワーがあって、なんか世界を守っていて、なんか世界の外から化け物とそいつらを遣う魔術師がいて、ガンスリンガーという人たちがいて…
背景を知って世界観全体を楽しむためには原作を読まなければいけないのだろうか。自分は説明がない感じが世界観の醸成に一役買っている気がしてたのしめたのだけど。
また、キングお得意の少年少女の成長譚でもあった。ガンスリンガーと少年が戦いを通して友情・信頼関係を深める。深めたところで終わりなので、もう少し先を見たいとも思った。続編はあるんだろうか。

サブレ