「えーーー…」コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道 あざみさんの映画レビュー(感想・評価)
えーーー…
コードギアスが好きで何度も見直して泣いている自分は、好きなシーンが削られていて、鑑賞後に呆然としてしまった…。
ナナリーがルルーシュのギアスにかかりながらも抵抗し、それでもダモクレスの鍵を差し出してしまうシーン。
アニメ版ではルルーシュが恭しくナナリーへの想いを聞こえていないにも関わらず、述べるシーンがナナリーへの愛情をより感じさせた…と自分は思っていたので、ナナリー視点からの不遜な演技のルルーシュにシーンが飛び、あれー⁇何で削ったし⁈とショックだった。
そしてアニメ版では追い掛けるナナリーが階段から車椅子ごと落ちた際にルルーシュは振り返っている。
不遜な演技をしつつもナナリーが心配で態度を崩さずに無事を確認したと思われるシーンが映画版は一度も振り返らずに行ってしまった。ナナリー視点ならこうだなと一応納得しましたが…ここら辺からこの映画はナナリー視点なのかと勝手に勘違いしており、更に最後のシーンで台座から転げ落ちる瀕死のルルーシュにナナリーが触れるシーンでは、アニメ版だとルルーシュがこれまで行ってきた事や理由が瀕死のルルーシュのギアスの力によってかナナリーに流れて、それらを知ったナナリーがルルーシュに愛していると泣きつく…のが、映画版ナナリーはルルーシュへ触れて驚いた様子で「お兄様は…」と過去の映像流れずにもう悟ってる…エスパー魔美じゃなくエスパーナナリーなの?…と、ナナリー視点でもなかったのでもっと違う所を削れよ監督‼︎と、心の中で悪態をついていました。
シャーリーなんて今考えれば、マオが居ない時点で映画版でカットの要素アリで一層の事、シャーリー全カットでも良かったのに生きていて良かったのか悪かったのか分からない位に存在感の微妙な露出でした。
シャーリーは嫌いではありませんが、アニメ版との落差が激しいと思いました。
復活の…と続く様な素振りのラストでしたが、アニメ版が最高潮の自分には映画版を観て逆に白けました。
10年の月日を実感しました。
名作を復活させるなら、以前のものを超えて欲しいものですが…儲ける為だけの怠惰な作品にはなって欲しくないです。
考察が深すぎて草が生えました。ナナリー編はもちろんの事、ユーフェミア編、シャーリー編と各々を映画化してもいいくらいに原作アニメが良すぎた事から、あれを超える期待は亡国のギアスなのかもしれない。
この意見に同意できる点は多々ある。
ファンだからこそ疑問に思う展開だし、彼女の扱いにしても取ってつけた印象が最後まで拭えなかった。
新作のための作品なのかもしれませんが変えるにしても感情を持っていたキャラクターが殺されてしまったように感じました。