「この尺で語るには無理があった様な気がします。」さよならの朝に約束の花をかざろう 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
この尺で語るには無理があった様な気がします。
ファンタジー要素にて(人間を基準として)エルフの様な長寿命の一族と、人間の様な普通寿命の一族があるキッカケにて母子という家族・関係になり、「生きる」と言う葛藤を描いたアニメ。
賛否両論らしいですけど、個人意見だと思ってレビュー見てくださいませ。(観なければ??の部分も御座います。)
一言で言えば「ストーリーが堅い」。
前半から、異種は交わってはいけないだの、息子が自分より早く死ぬのは辛いだのとか、私には堅苦しかった。
ファンタジーって夢があり、広がりがあると言う概念が私にはあるからだ。
しかし、この映画は広がりを見せず、全編に鎖の様な束縛するものが存在する。
それをあえて竜の出る様なファンタジーにて仕上げたこの映画の中から楽しみとして見つけなさいと言われているのであれば、「それ」は私にとってはつまらなかったし、楽しみとしては感じられなかった。(目の付け所は良いとは思うよ。)
異種の交わる命のお話と各王国の話、どっちをメインにしたいの?と突っ込みを入れたいのも度々。(生と死を隣り合わせで描きたいのは分かるんだけどね。)
主人公の息子の後半余生なんて無いに等しい短さ。
思いっきりラストへの尺が足りないと感じた終盤。
どなたかがレビューで書いていた通り、この尺でこの作品の真意を語るには無理な様な気もします。
二時間映画アニメより十数話のテレビアニメの方が良かったのでは?
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