「透明感が2時間続く!!」さよならの朝に約束の花をかざろう taoさんの映画レビュー(感想・評価)
透明感が2時間続く!!
エルフように美しく年をとらない少女達がキャッキャしているオープニングから怒涛の展開で、2人の母親の姿が描かれている。
母親が抱える葛藤も少女の口から発せられれば、事の重苦しさが消え、ただただ美しい。
どんな境遇にいても彼女らがもつ透明感が消えないから、あまりに美しく切ないから、ずっと心がうるんでいる。
なんかもう夕方の風のない凪の海をみているように、なんだか涙が出てくる。
心の汗が出るってこんなかんじかな。
設定はかなり戦火の場面が多いけれど、美しく思うところは、「この世界の片隅に」とダブる。タフな状況でも美しく描き切り、見終わった後にテーマを再確認して凄い映画だなと思わせる。
この感じを分かってくれる人がいたらいいし、もっとこういう映画を作ってくれると嬉しい。
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