「苦しくて、切なくて、儚い愛の形」さよならの朝に約束の花をかざろう 子爵さんの映画レビュー(感想・評価)
苦しくて、切なくて、儚い愛の形
世界観はファンタジー、SFですが、物語の根幹はそこではありません。
宣伝CMなどでは、恋愛チックなアニメ映画なのかなとも思っていましたが、それも違いました。
男女の恋愛ではなく、本当の愛、家族の愛、母親の愛。そんな愛が詰まっている作品でした。
私が今まで見た映画の中で一番の感動大作だと思いましたね。
現実は幸せばかりではありません。
奇跡のような出逢いがあれば、そこには当然別れという要素が内含されています。
私たちは誰かを愛して、生きていきますよね。
そして、その愛する誰かのために、身を粉にして護ろうとします。
なぜ? 理由なんてないのです。
家族の愛に理由はないのです。
家族って何ですか?
血が繋がっていれば家族ですか。
多分違いますよね。
色々な愛の形があって良いのです。
苦しくて、切なくて、儚い愛の形。
喪失感の中に出逢えて良かった、一緒にいてくれてありがとう、と感じられたならば、それは素晴らしい愛なのではないでしょうか。
そんなことをこの作品から感じられました。
何回か映画館に見に行きたいと思います。
コメントする