劇場公開日 2018年2月24日

  • 予告編を見る

「すごく良い」さよならの朝に約束の花をかざろう chaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0すごく良い

2018年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公のマキアが友人のレイリアやクリムと平和に暮らしているところに敵(メザーテの軍)が襲い掛かってきて全て荒らされてしまう、マキアは暮らしていた地から龍のような生き物の暴走に巻き込まれて飛ばされてしまい、遠く離れた地で偶然両親を失った赤ちゃんを見つける。
映画はマキアが何にも抗えずただ流れに飲み込まれていくところからはじまります。
しかし、マキアが拾った赤ちゃん(エリアル)の母親になると決心したときから、流れに飲み込まれたり、思い通りにならない中でもエリアルを育てて行くことを考えて行動し、マキアが母親として強くなっていくところが魅力的に描かれています。

また、全体の展開として、あらゆる登場人物の気持ちがどんどん前面に出てきて、その気持ちから行動があって話が進んでいくような進み方をしていきます。1つ1つの展開の中に登場人物の想い、戦略、陰謀、意志がありました。
それだけでなく、世界観について、独白による説明はなく、観ている側が映像や人々の自然な会話の中で「へぇ…こんな感じなんだ…」と理解させるのではなくて感じさせるようにできています。
そのため、ストーリー及び世界観がリアルに、生々しく描かれているところがとても好きです。

cha