「痛みから逃げず向き合うことで人生を得る。」四月の永い夢 takuさんの映画レビュー(感想・評価)
痛みから逃げず向き合うことで人生を得る。
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子どもの時は人生の意味なんて考えることなく、「今、ここ」で瞬間、瞬間を自分まるごとで生きている。子どもの時の人生はある意味「獲得の人生」だと言える。
それが大人になると物事の意味が理解でき、様々な現実と向き合わなければならなくなる。「獲得の人生」だったのが今度は「喪失の人生」になっていく。
しかし、「獲得」と「喪失」は表裏一体で何かを失うことで何かを得ることもある。ただ、そのためには現実から目を背けず、痛みから逃げてはいけない。喪失が獲得へと変わるためには、時間や人の支え、そして自分と向き合う勇気が必要なのだ。
主人公は3年の月日を経てようやく四月の永い夢から目を覚まし新たな人生を得たのである。
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