「骨なし肉だけ!」ミッション:インポッシブル フォールアウト ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
骨なし肉だけ!
脚本が映画の骨格なら、本作は骨なしの肉だけ!よくわからないストーリーに、上映時間も147分と長く、中盤は胃もたれしそうになったが、終盤のヘリチェイスは最高に狂ってて興奮と爆笑。56歳のトムがアクション映画の最前線を背筋伸ばしてひた走る!
トイレでの格闘シーンは空間を活かしていて、ジョニー・トーの見せ方を想起した。そこに至るまでのHALOシーンは必要性が全く見出せなかったが…例えば「入口のセキュリティがめちゃくちゃ厳しいため、上空から忍び込んで他の客のIDを手に入れる必要がある」ぐらいの理由づけをしとけばよかったのでは?
イーサンの内面に切り込むストーリーは新鮮。ただミシェル・モナハンを体良く退かせて、レベッカ・ファーガソンをトムと生々しい距離に置いて幕を閉じたのは、前作の爽やかな別れを覆すようではっきりショックだった。彼らは「男と女」ではなく「チーム」としての関係を深めていくべきだと思う
他にも中盤のカーチェイスは高架下を走ったりと『フレンチ・コネクション』へのオマージュに満ちているわけやけど、あの作品は「脚本=骨格」への「アクション=肉付け」が完璧なんよな。『ミッション:インポッシブル』も次作ではそこも倣ってほしい。トム!あなたならできる!
ということで俺は断然『ローグ・ネイション』派
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