「元気が出る映画」ミッション:インポッシブル フォールアウト GM屋さんの映画レビュー(感想・評価)
元気が出る映画
御年56歳になるトム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作
2と3は微妙だったけど、4作目ゴースト・プロトコルと前作ローグ・ネイションが面白かったこともあり公開日が楽しみでさきほど見てきました
体を張ったアクションがウリのシリーズで、一作目から実質毎回やってること起きる内容はよくよく考えると同じというお約束映画ではありますがやはり見ていて楽しい
高所でぶら下がるor張り付くトム、全速力のダッシュで敵を追うトム
毎度IMFという組織が実質お取り潰しもしくは機能停止するトム
どこかこの時代になると荒唐無稽感もあるスパイ道具を使うトム
わかっちゃいるけど楽しいシリーズですが、今作は冒頭『世界の危機』と『仲間の命』という選択の結果から始まり全体的にトム演じるイーサン・ハントの人間性という部分をかなり突いてきてる作品でした
3から実は結婚してました。愛する妻を守るのが使命という部分はあり、続編でも妻とは一緒じゃないけど影から見守ってるという描写はありましたし、敵によって殺された仲間を想うシーンも過去作でもありましたが今作では後半ガッツリと愛する妻との絡みがあり、冒頭の選択でもあったように『仲間の命』をとったことで『世界の危機』罪のない人々の命を危険に晒してしまい悩むなど正直今までで一番悩む姿を描かれたウェットな作品という印象
逆にそこがやや長いせいもあってもいつものトムの明るさ爽やかさが物足りなく感じたのも事実ですが・・・
あとは4作目以降あちこちで言われていることですがIMFという組織、仲間達と協力して事件解決にあたるという部分が強調され、ただのトムのアクション映画ではなくチーム物としての楽しさも今作はしっかりとあり、冒頭の病室での駆け引きや真の敵を罠にかけてあぶり出す後半のシーンなどは見ていてやはり楽しかったです
今後も続編が作れそうな設定はだいぶ残しているのでシリーズ物として期待しているのですが、さすがに数年に一回のトムのお約束映画とはいえさすがにコチラも何時もの走る、ぶら下がる、壊滅IMF展開だけだと飽きがきてしまうのでキアヌ同様、生身格闘アクションなどをマスターして欲しいなと思ってしまったり
序盤のヘンリー・カヴィル演じるウォーカーと協力して敵の一人と格闘で闘うシーンなど特に「特殊な組織」のエージェント二人がかりなのに格闘戦で圧されてボコられるという部分はちょっと残念だったので・・・
さすがに同じ肉体アクション俳優ジャッキーや、ドニー・イェン、「ジョン・ウィック」でのキアヌほどじゃないにしてももう少し強く見せて欲しいと思ったのは贅沢なのかな?
あとは今までのシリーズでもドバイのビルに張り付いて登るための手袋や、二色混ぜると反応を起こして爆発するガムなど時代的に荒唐無稽感溢れるスパイ道具が出てきましたが、今作はそれが発信機と何時もの変装マスク程度しか出てこずもう少し見たかったなーという印象、まぁ現代のスマホや機械の発展的に下手にやりすぎるとキングスマンみたいになっちゃうしバカバカしいのは難しいのかな
ウェットな部分が普段より多い作品と先に書きましたが暗くジメジメしておらず最終的に肉体的に頑張って、何時もどおりの爽やかさを見せる56歳のトム・クルーズを映画館で見て、我々も彼に負けずに猛暑を乗り着るのにいい作品かと思います
ぇ?文章や諸々が変?
「考えてる!」