静寂の森の凍えた姉妹のレビュー・感想・評価

あらすじとしては殺された幼い姉妹の犯人捜しであるのだけれども、
捜査段階ではたして証拠にもちゃんと当たってるんだかどうなんだか。
前科者たちにあたっていく過程が時間を多く割いてあって、
これもう犯人捜しのミステリーというより
前科者たちが理不尽な目に遭う悲しさが主題なんじゃないかって
途中から思ってしまった。

と考えてるといきなりぽこっと真犯人が判明。
後味悪くてもいいんだけれども、
犯人が犯行に及ぶ経緯やら
犯行とそれにまつわるもろもろを犯人がどう考えてるのかとか
説明もないし描写もないし。

観終わっても結局この映画は何がしたいんだ？という感想でした。
北欧の暗くて凍てつくような雰囲気は良かったです。

人口30万しかいないちっぽけな国にこんなに性犯罪者がいるのか？リアリティーが感じられない（万が一本当だったら洒落にならない）。最初から一貫して寒く、暗いシーンが続き、救いのない作品。おまけにオチもすっきりしない。

なんかイマイチスッキリしない。故に現実味はあって、誤認とかある意味恐怖。嫌いではない空気感。

最初から最後まで陰鬱
楽しそうな人が一人もいない、後味の悪い映画

興味を引く展開が特になかった。性犯罪によって偏見を持たれたりとかはよくある話。サツが真犯人ではない人を捕まえるオチもよくある話。

アイスランドの映画を初めて観た。
出てくる人物の名前が聞いたことのない語感の物ばかりで、登場人物もそこそこいるので序盤はなかなか覚えられなかった。
アイスランドは名前だけ知っていたが、一度でも性犯罪を犯した者にはとても厳しい国のようだ。
容疑者はどれも怪しく、捜査の過程では誰が犯人なんだろう？とドキドキした。
結局犯人は一番意外な、というかそうであって欲しくない人物が犯人だった。
被害者の母親はもちろんだが、主人公も気の毒だし、誰も救われない終わり方だった…

幼い姉妹の他殺死体が見つかる。
警察はこれまでの性犯罪者をリストアップし、怪しい男を絞り込んでいく。
その中に女性刑事の弟が含まれていた。
アイスランドは寒そう。