「美しさと醜さ」累 かさね BABABAさんの映画レビュー(感想・評価)
美しさと醜さ
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●顔は美しいが演技力がいまいちなニナ。
●顔は大きな傷のため、人前に出るのははばかられる累。しかし、累は類い稀ない演技の才能がある。
この2人をつなぐのが、
なぞの口紅。
累の母から累にわたされたもの。
キスをすることで、その人と顔が入れ替わる。
●この映画をみて内容について
・「人は見えるものだけで考えてしまうのだな。」ということ。ニナの母親でさえも気づかない。いや、本当にそんなもんだよな。とさえ思う。烏合のように、その人の奥深くを覗き見ようとする人は違和感をもった。ただし、そのような人は僅かである。
・同時に、1人の人間の多面性についても考えさせられた。
1人の人間の中にも、いろいろな自分がいる。だれだって、ニナや累たちみたいに、いろんな自分を使い分けて演じているのかもしれない。
だからこそ、本当は4役あるこの作品も〔土屋太鳳の演じるニナと累。芳根京子の演じるニナと累〕、2役
にしか感じなかった。
・話の展開もすばらしかったが、何より土屋太鳳と芳根京子の演技力のすごさを、この映画から強く感じた。涙はでてこない。そういった感動的なものではなく、トリハダが立つくらいのゾクゾクする感じ。そういったサスペンスを観た後に残る感情に近いものが映画が終わったあとも余韻として残っていた。ぜひぜひ映画館でみてほしい。
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