「逃げ場のない患者に向き合う医療従事者」栞 chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
逃げ場のない患者に向き合う医療従事者
医師や看護師は数分のやりとりであっても、リハ職のようなセラピストは毎日数十分患者と向き合わなくてはならない 社会復帰に前向きな患者ばかりではない 意欲のない高齢者もいるだろうし、本作のように復帰に焦りを感じる患者にも向き合わなければならない 患者の中には自分のペースで訓練してくれるセラピストを評価するような人がいたり、セラピストの同僚の中にそれほど意欲のない者もいるでしょう そういう環境の中、医師のように治療に責任を持てる立場ではなく、医師の指示のもとでしか動けないにもかかわらず、患者の一番近くで毎日数十分接するということは、大変な仕事であると改めて思いました セラピストであっても自分の家族のことでは冷静になれないし、自分が関わった患者の予後についてはいつまでも「責任」を感じるものですね 監督が若くまた現場出身ということで期待をしていましたが、期待通りでした
(11月1日 梅田ブルク7にて鑑賞)
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