single mom 優しい家族。 a sweet familyのレビュー・感想・評価
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観たら気になる
見終わってから、色々疑問点が出てくるが、それだけ後までじわじわ心に残る、とゆうか、気になるし、
監督の作戦なのか、他の作品と違って、気付くと仲間内の会話の中で、映画の話から、社会問題を熱く議論してしまう事が増えました。
本来、観る人が想像する貧困問題の生々しい残酷描写なら、泣ける話で終わりだし、それは、いくらでも華飾できます。
この作品は、逆に、現実味がありました。
食に困っても、子供にスマホを持たせたり、生活保護を断っても食料配給に行ったりと、ある意味矛盾してますが、実際の現代人のプライドや、感覚を捉えている話だと思います。
他にも気になる場面もありますが、シングルマザーだけでなく、子を持つ親には、共感できる場面も多々あり、考えさせられる映画です。
観方は色々ですが、観る価値はあると思います。
また、ニセコの美しい自然の映像と音楽、それだけでも価値はあると思います。そして人の優しさは、いろんな形があることで人は救われる。相互扶助の精神が残るニセコ町にも是非訪れたいと思います。
内山さんファンとしては嬉しい作品
なぜキム兄の様な怪しい人の家に女の子が遊びに行くのか不思議な場面もありましたが、実際にシングルマザーが体験した内容を演じる内山理名さんの演技力が素晴らしくニセコ町の美しい自然にも癒されます。内山さんファンとしては嬉しい作品です。
心が暖かくなる家族の物語
ニセコの美しい自然の中で緑の畑を歩く長谷川葉音さん演じる娘役エミリーなど母親視点でみた愛らしい娘の描写は美しいと感じた。
エジプト人とのハーフの長谷川さんの顔立ちもあり、まるで名作洋画だった。
しかし、自身がシングルマザーの家庭環境にもあり、家族の中で生じる問題は演技を越えたリアリティーは特筆できるポイントで、他の作品と確実に違う。
また、エミリーの母親の愛美役を演じた女優 内山理名と愛美の母親を演じた女優 西川可奈子の二人の苦しみと幸せの演技は、男性の私にも良くわかる名演技だった。
特に二人は長撮りのクローズアップシーンが多いが、どれも心臓を捕まれるようなシーンに仕上がっていた。
最後に四つ葉のクローバーの花言葉に重なる映画のメッセージが見終わった後に心を暖かくしてくれる。
そして、相互扶助の考え方や親子の素晴らしさに心が暖かくなる映画でした。
なお、現在上映館が少ないのは、上映のための各映画館への宣伝費が足りていないことが原因と舞台挨拶などで監督が語っている。
映画の質は全国大規模上映をしても良い映画だ。
ただし、娯楽作品ではないヒューマンドラマなので、娯楽作品を望む方では評価が逆転するかも知れない。
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