アメリカン・ヒーローのレビュー・感想・評価
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すごく面白い
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タイトルから『キャプテンアメリカ』のようなヒーローものを期待させるが、主人公はしょぼい超能力の無職のクズだ。別れた奥さんに子どもの親権を奪われて会わせてもらえない。超能力は手品や大道芸として使うばかりだ。車いすの友だちらとグダグダする場面が大半で、そんな感じが最高に気持ちがいい。ひたすらへらへらしてる主人公がすごくいい。明確にそう示してはいないが、カメラがドキュメンタリータッチで、登場人物がカメラか視聴者に語り掛ける。
クライマックスは一転してギャングと戦うのだけど、引いた目線で描かれる。充分面白いのだけど、そこはもうちょっと迫力を出してもいいような感じだ。
このようにマーベルなどアメコミ映画の要素は皆無と言っていいので、評価が低いのはしかたがない。オレは大好きなので近いうちにもう一度見る。
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実は深い物語なのでは!?
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一言で言うなら「妻子に捨てられたスーパー能力を持つダメ男が、愛する息子のために一念発起して小さな成功を得る」物語。
どんな物でも思い通りに動かせるテレキネシスの能力があるけれど、使い道が分からず主人公メルヴィンは、酒とドラッグに溺れてるダメ男。
映画の8割(9割?)は、メルヴィンと仲間たちのダメ~~な日常が描かれてる。
ただ、個人的に思ったのは、メルヴィンの能力は感情の昂ぶるほど強さを増し、その副作用として頭痛を起こすのでは? と。
だとしたら、メルヴィンが酒やドラッグに溺れているのは、感情を出来るだけフラットに保つための自己防衛手段なのではないかと思ったり。(深読みしすぎ?w)
90分を切る短い作品だし、個人的には、こういう負け犬主人公の映画は大好物なので楽しめた。
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