「捕鯨についての現状を知る事で過去を振り返り未来について考えさせられる映画」おクジラさま ふたつの正義の物語 onaoさんの映画レビュー(感想・評価)
捕鯨についての現状を知る事で過去を振り返り未来について考えさせられる映画
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捕鯨問題について、大地町での対立を対話へと導くことの困難さ、視点の違いによる会話のかみ合わない様子について、具体的に観て知る事ができた。ふたつの正義はどこまでも並行線、水と油のように混じり合わないけれどもどちらも大切なことのように思えてくる。答えはでない。佐々木芽生監督と登場人物のアメリカ人ジャーナリストのジェイ氏の冷静な目線と配慮のある対応の中に大切なヒントがあるようにも感じた。益々グローバル化する世界へ向けて、伝統文化を日本人としてどのように説明できるのか、発信できるのか、捕鯨問題に留まらず諸々考えさせてくれる。佐々木監督の著書「おクジラさま」を読んでから観ると更にそれぞれの正義を知ることができて想像は膨らみ、多様な人々のそれぞれの物語を感じさせてくれる。映画も著書も心に残るすばらしい作品。
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