「彼らの絶望」パーフェクト・レボリューション ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
彼らの絶望
観客の大多数が今作に期待するのは、『障害者が恋愛をして私を感動させてくれること』だと思うので、ミツもクマもラストまでは観客の期待を裏切らなかったと思います。
その観客の期待に応えたかったのか、ラスト10分の余貴美子&小池栄子の行動、黒づくめ悪者風の行政の人間が、いくら何でもやりすぎでは?と思いました。『ロミオとジュリエット』仕立てにしたいのは分かりますよ。
ただ、ラストでクマとミツが死に向かって疾走したシーンが、私には分からない彼らの絶望の深さを表していて、色々と考えさせられました。ラストになってやっと社会に対する憤りを表せたのではないかと。彼らで感動したいのは私であって、彼らには感動させる義務はないのです。
これまでの流れから小池栄子さんが他人の自殺を助けるような性格だとは思えないし、2人の表情からも自殺しようとする人たちとは思えません。
最後は2人が希望に満ちた未来へ飛び立つんだというイメージショットだったのではないでしょうか。再見して確認したいと思いますのでまたレビューします。
ミカさんこんにちは、
レビューを読ませていただいたところ、ラストシーンは自殺だったとの解釈でちょっとびっくりしました。そこで他の方のレビューや他の映画サイトのレビューをみたところ、自殺派と、ハッピーエンド派がいるようですね(私は後者です)。
ー続きますー
今晩は
ビックリ。
もう一人の方から、有難い事に共感を頂いて・・。
”ラストでクマとミツが死に向かって疾走したシーンが、私には分からない彼らの絶望の深さを表していて、色々と考えさせられました。”
ここのシーンに関しては、私の勝手な見解ですが”死に向かって”ではなくて、”困難極まりない生に向かって・・”と観えました。
映画って、色々な観方があり、それをこのレビューサイトで教えて頂く事は有難いなあ・・、と思います。