「ブラバンあるある」劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 澤木正克(アンギラズ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ブラバンあるある

2019年5月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

吹奏楽経験者なら誰しもが「あるある!」と言うエピソード満載。
細かいところで言うと練習番号を言うときに「ダイヤモンドのD」とか「ベートーベンのB」とか言うところも結構ブラバンあるある。特にDとBは解りにくいですからね。
経験者と高校初心者の壁、上級生より出来る一年とかこの辺も吹奏楽経験者には「あるよね~」と言う話でかなりリアル。
北宇治は人数が多いのでコンクールメンバーが選抜になるけど、人数の少ない高校ならそれすら出来ないので初心者抱えたままコンクールに出場する事になる。どっちが良いのか悪いのか…。野球やサッカーよりも吹奏楽はレギュラーメンバーの人数が多く、しかもただただ競い合うだけではダメなのが難しいところ。高校に限らず、社会人バンドでもどうしても人間関係のトラブルは付き物。
上手くなりたい人と楽しみたい人の壁もどうしても発生してしまう。
そしてどんなに頑張っても結果が得られる保証が無い…これは吹奏楽だけではなくどんな部活にも言えることだろうけど。
今回も演奏シーンは抜群でした。
みぞれのソロもフルで見れて良かった。
でも、今作品中ではみぞれと希美はほぼ登場してないので、前作「リズと青い鳥」やテレビシリーズ二期を観てない人にはちょっと解りにくかったかな。(気になった人は是非「リズと青い鳥」を!)この辺りはファンサービス的なものかも。
結局、久美子は成長したのか変わってないのか。
基本的には変わらないんだろうけど、いろんな事に気付いていく過程なんだろうな。
元々いろいろ持ってる子なんだと思う。
テレビシリーズ一期から観てきて良かったと思いました。

澤木正克(アンギラズ)