「不吉なモノポリー」キングス・オブ・サマー すぽろんさんの映画レビュー(感想・評価)
不吉なモノポリー
夏、青春、恋、葛藤、モノポリー
大人になりたいジョーと友人達との物語
ふつふつと日々何かを抱えるジョーと
友人パトリック
ジョーはケリーに恋をし、
父親の新しい彼女"クモ女"と父親
大好きだったゲームモノポリーに
限界を迎える
パトリックは母親の謎の言動と、
父親の壁を叩く音
謎のじんましんに悩まされる
そんな中家を飛び出し
パーティへと繰り出すふたり
ジョーはそのとき森へと迷い込み、
謎の少年ビアジオと見つけた場所に
自分たちだけの家を作る計画を思いつく
3人の家づくり、
3人だけの家づくりが始まる
家の中にはすべり台、
玄関は建設中の簡易トイレのドア
自分達だけの家が出来上がり
家出が決行される
時給自足プラス道路沿いのチキンとで
生活を賄っていく3人
日々の生活との違いを感じながらも
楽しく、大人のような
自立した日々を過ごしていく
そこへジョーが想いを寄せるケリーが
自分たちの家へやってくる
そこである事件が起き、
3人の友情が崩れ始め
3人の冒険は、
ジョーひとりの冒険になってしまう
初めての失恋、喧嘩、葛藤を経験し、
そんな中でなんとか生き抜いていくジョー
目の前のきらめき、ワクワク、ドキドキが
色褪せていった
そうしてビアジオのヘビ事件を機に
日常に戻るジョー
父親とちょっぴり向き合い、分かり合い
親友パトリックとも元の関係に
夏の大冒険を機に
ちょっぴり成長した3人
大人に憧れる時期が必ず訪れる10代
大人に反抗して、大人と分かり合えなくて、
大人になりたくて、自由になりたくて
眩しいくらい真っ直ぐで素直
でもゆっくり大人になればいい
この先成長していったとしても
この冒険を通して得たものは一生もの
夏にぴったり、キャストのキャラの濃さに
ちょっぴりズレてる感じが良かった
ビアジオのダンスシーンは当分
頭から離れない気がする