「【外連味の無い正統的な美しき時代劇 岡田准一さんの、裂帛の気合の殺陣に魅せられた作品。】」散り椿 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【外連味の無い正統的な美しき時代劇 岡田准一さんの、裂帛の気合の殺陣に魅せられた作品。】
ー木村大作監督・撮影、小泉堯史脚本とくれば誰でも分かる黒沢組。正統派時代劇で来るだろう、と予想。ー
原作、葉室麟とくれば、その思いは確信に近くなる。
(小泉堯史は葉室麟原作の「蜩の記」でも脚本を書いており、主演は岡田准一(裂帛の殺陣が凄かった)であった。)
予告編やフライヤー(7頁もある)からも木村監督及び配給会社(東宝)のこの作品にかける想いが伝わって来た。
本編は、予想通りの展開で進む。(原作の世界観から逸脱することなし)キャストは錚々たる布陣である。記憶に残っているのは麻生久美子さん演じる瓜生篠さんの儚げな美しさと、城代家老石田玄蕃演じる奥田瑛二のこれぞ悪役!という演技。
ラストの瓜生新兵衛演じる岡田准一の殺陣が凄まじい。
とても面白かった作品だったし(個人の感想)、あれだけの布陣で臨んだ作品だったのだが、思ったより興行収入が伸びなかったのだなあ。(天候の影響:台風)があったのかもしれないが・・・)
この作品の後、本格的時代劇がスクリーンにかかることは(2019年10月現在)ほぼなくなり、コメディ要素を絡ませた時代劇(含む算盤時代劇)が上映されるケースが加速した・・。
<2018年9月29日 劇場にて鑑賞>
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