「日本映画の美学、見事」散り椿 む〜ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
日本映画の美学、見事
美しい日本の原風景、江戸の文化、静寂と華美を極端にまで抑えた日本の家屋、寺院と織りなす自然。眼を奪われるキャメラワークでした。エンターテイメントとしても悪徳家老と賄賂の商人のワンパターンにもかかわらず結末までハラハラして存分に楽しめました。岡田さんの居合、殺陣、見事でした。馬の躍動シーン、最後の雨のシーン含め黒澤映画を彷彿させる素晴らしさでした。葉室さんの原作も読みましたが、映像でなければ、映画でなければ表現できないシーン、人物の描き方でした。日本映画の美学、侍の矜持と美学を見事に描いた傑作です。もう一度見ます。
2回目の鑑賞
2回目を観ました。日本の四季の景色の中、サムライの心情と大切な人への想いがやっぱり心にしみいりますね。木村大作監督や岡田准一さん、西島秀俊さんが解説しているメイキング特集をスカパーで見てからの鑑賞でしたのでさらに面白く興味深く観られました。散り椿の前での岡田准一さんと西島秀俊さんの殺陣も見事でしたし、サムライの斬り合いの血飛沫もリアリティがあって迫力でした。娯楽映画としても傑作ですね。
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