「あまり救いがないが、不思議と癒しはあった。」散り椿 ゴトーさんの映画レビュー(感想・評価)
あまり救いがないが、不思議と癒しはあった。
原作未読で見に行きました。
◆きっと監督が岡田准一のために撮った映画。
◆淡々と物語が進む。各人物の立ち居地が追えて理解できないと眠くなる。
◆美しい映像と加古隆の音楽は本当に素晴らしいが、眠気を誘われるのはこのせいでもあると思う( ^_^;)
◆全体的にリアリティを追求した殺陣は満点に近く良かったが、ラスト立ち回りで鉄の塊であるはずの日本刀をあんなに細腕でぴゅんぴゅん振り回すってありえない。日本刀があんなにしなるって、唐剣じゃないんだから。 ラストの立ち回りのここは-40点。
◆物語の総量の中では救われない人が多い。ラストで少し救いがあるように見えるけど、本質は「救いがない>救われる」なバランスのお話。せつない物語。
◆しょっぱなから池松壮亮の頭(カツラ)がインパクトありすぎて気になってしまった。あの頭はもう少しメイクで何とかできるだろうと思ったら、元々結構張り出したオデコ~頭部だからこうなのね。いや、でもブラックジャックに出てきた水頭症の話を思い出しちゃったよ。池松壮亮の頭部を見ていたら、歳とったらぬらりひょんになるのかもとも思ったw
岡田准一も西島秀俊も頑張っていた姿勢が伝わってきた映画だった。あと父君には遠く及ばずだけど、緒方直人がこうした役を演じられるようになってきた事もなんか良かったなあ。
救いのない部分がやや多い映画だけど、映画に癒しを求める人には良い作品かもしれません。
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