エブリシングのレビュー・感想・評価
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ほんの少しの勇気
エブリシング
このタイトルに表現された「すべて」とは何だろう?
「RUN」に似た設定で少々驚いたが、これはまったく違う味付けになっている。
免疫不全症(SCID)
18年も外に出たことがない少女マデリン
読書と書評投稿 そして宇宙世界をモチーフに作ったモデルハウスが彼女の外への憧れを象徴している。
マデリンは妄想することで閉ざされた空間で生きるしかないことから解放されたいと思っている。
それが隣に引っ越してきたオリバーとの出会いによってマックスになる。
さて、
悩ましいのはマデリンの母の人物設定
愛する夫と息子を事故で亡くし、その直後に起きた幼いマデリンの原因不明の呼吸不全
マデリンが深刻な病気だと思い込んでしまうのはわからないでもないが、思い込み続けたいとしたのは理解しがたいものがある。
彼女はマデリンを愛する。
それ故オリバーを家に入れたカーラを許せない。
でもそうさせたマデリンにはかなり寛容だ。
彼女の持った恋心に理解を示す。
しかしハワイに行ったこととそこで起きてしまった体調不良
マデリンがSCIDだということを現地の医師に言わなかった。
つまり彼女は自分がしている嘘を端然とわかっていることになる。
それが「許してほしい」という言葉になるが、18年間だ。
その裏返しが二人の事故死に対する悲しみなのだろうが、かなりサイコパスだと思ってしまう。
最後に彼女は自宅の窓を開放した。
それは非常に象徴的なシーンだったが、この物語の疑問をこのシーンだけで解決してしまった是非は残った。
そしてこのシーンが告げるタイトルの意味
また、
マデリンの妄想の中に登場する宇宙服の人物
それは彼女の遠い記憶の果てにある父なのではないだろうか?
彼はマデリンに語りかける。
「電話に出ろ」
マデリンを宇宙から見ながら応援しているのだろう。
マデリンには彼の存在は外の世界への憧れであり、未知でもある。
それはマデリンの思い出せない遠い記憶のことでもあるし、普遍的なことでもあるだろう。
閉ざされた世界との対比
すべてが逆転したこと。
「すべて」
人は皆何かを思い込んでいることがある。
誰かのことだったり、出来事の原因だったり… たくさんの思い込みを持っている。
この作品は、その事を伝えたかったのかなと思った。
オリバー
彼の父はマデリンの父とは対照的だ。
そんな父に対し何もできないオリバーの母
「気持ちの暴走」という言葉を遣って変わることを拒んでいた。
でも彼らは父の外出中に家出することを決意した。
愛想が尽きたことを実行した。
それは、マデリンのした家出に勧奨され、彼女の勇気がそうさせた。
どうしようもないとあきらめている状況からの脱出方法
少しの勇気
このほんの少しの勇気が「すべて」をひっくり返してしまう力を持っている。
この作品のこのテーマは普遍的で素晴らしい。
ただ、わかりにくい。
エンディングはいかにも西洋的だった。
悪くはないが古さを感じてしまう。
内容的にはいい作品だったが表現に古さを感じた。
マデリンの母が窓を開放した後、彼女の中にあった「何か」を描いてほしかった。
クリーンな映像がピュアな若者の恋愛を盛り立てる
何気なく選んだ作品だが、個人的には期待を遥かに上回った。
若者の恋愛も好感持てたし、なんといっても映像がとても気に入った。とても凝っているし、とてもクリーンだ。
オープニングのタイトルテロップからして引き込まれる。ときたま登場する宇宙飛行士も、場違いながらも違和感なく映像に溶け込めるくらいのキャパがある。
色使いも印象的で、花火を大切なシーンに投影させるのはもう芸術モノだし、何気ない日常のシーンでも思わず観とれてしまうほど良く映えている。
この映像の中で、会話少なめ音楽多めの構成が、本作をよりスタイリッシュなものにしているのかな。
また、若者2人の描き方もキュンキュンで良い。たくさん良いシーンがあるが、地味なところだが試着室でのシーンなんかも、かなり独特で好きだな。ほのぼの笑えてお気に入り。
ストーリーも十分楽しめるものではあるが、新事実についてはどういう流れなのかとちょっと疑問が残る。
「なぜ死を選び バラの元へ戻るのか 今は理解できるの 死を選ぶのではない 束の間でも 生きていることを感じたい」とても感動的な置き手紙だったけどなぁ…
でも観終えてスッキリ満足、後味もとても良い。やっぱり青春ものはいいね。
世の中、こんなに甘くないので、良い子は真似をしないように。
難病の話は困ってしまう。
しかし。
難病の映画では無い。希望を持たせるのは良いが。
免疫不全の娘の母親が勤務医である事に矛盾を感じる。
親父(?)をたたいてしまう様な男にどうして恋をするのか理解出来ない。
『となりのトト●』にしか恋が出来ない少女に憐れみを感じる。
この男のやっている事は誘拐にあたる。しかも、未成年者で、障害を持っていると認識した上での行為なので、終身刑の量刑は喰らう。
いくらなんでも、避妊はしないと駄目だぞ!!!
ご都合主義で観念的過ぎる。
え❢
話の落ちはそっち❢❢❢
犯罪者はそっちで、SECONDOPINIONが大事なのは分かる。
それでも、避妊はしなければ駄目だぞ。
現実はどうなっちゃうんだ。大丈夫なら、もっともっと外を見るべきだろう。社内恋愛を奨励しているようで、薄気味悪い映画だった。
『愛があっても死ぬよ♥』
ほぼ素敵なロマンス (たぶん)ティーンの純粋な恋愛映画 病気はまぁ...
主人公の世界観がいいかんでぃ
幼い頃から菌に抗体がない病気と言われ 生まれたときから一度も家を出ず医者の母と二人暮らし
そんなつまらない生活の中 同じ年代の青年が隣に越してくる
展開がロマンチックで2人の距離感が愛おしく感じた
結果 病気は母が夫と息子を同時に失くし 娘を失うことを避けたいという強い願望が故の嘘
18年という長い間軟禁しといてそんな理由だったなんて と少し思ってしまったが
大切な家族を失いたくないという思いはそんなありえない行動に繋がるとは とショックも受けた
自分は病気だと思っていた頃の 二人のハワイの逃避行
夢があり自分まで胸が高鳴った
女子ウケが良い映画だと思う
外
何だかね
病気で外に出ると死んじゃうんだけど、たまたま引っ越して来た男の子に一目惚れして恋をして、だけどこの現状からは普通の恋なんてできないっていういたって普通の作品。
心が荒んでいると、見ても面白くないw
外の世界を知らない少女
エブリシング 観賞
SCID:体内の免疫能力が著しく低くなってしまう難病。
彼女は17年間、この病の為、家の外に出ていない。そんな彼女が恋をした。それは〈命がけの恋〉だった。
初めはこの恋を複雑な気持ちで観てました。
今はこの恋を素直に応援してます。
新宿ピカデリー
流れる雰囲気が素敵な映画
始まり方から私はけっこうすきでした。
部屋の緑と木の木目・ソファが素敵すぎて✨
オープニングの真っ青な海がキラキラしてて✨
黄色い水着が羨ましいくらい似合っていて✨
真っ白だった彼女が、笑顔になるたび素敵なレディーになるのがすごく眩しかったです
これはラブストーリーだから❣️
私はこれはこれで内容も好きでした。
あぁ、好きになる人ってたしかに、
最初(出会い)から好きな人だなぁーとか。
こんな飾らない子でも、みんな同じこと感じるものだなーとか。
挿入歌も含め、終始雰囲気がとても心地いい。
ラストシーンは図書館に白いコート。
季節が過ぎたことを感じて、その時の台詞も彼女らしさを表してて…
星4つの理由は、「私の好きな映画の主人公」の上位くいこんでくるほど、彼女を好きになったから。
箱入り娘のはつ恋物語
人間は環境との有機的なつながりで生存している。呼吸し飲んで食べて排泄する。一見恒常的に見える個体だが、細胞は絶えず死滅し、そして再生している。環境には人間にとって有益なものから無益なもの、有害なものまで幅広い存在している。人間が細胞レベルで常に変化しつづけているように、環境も常に変化しつづけている。時として変化を担うのがウイルスやバクテリアのことがある。呼吸し飲んで食べることは、即ちウイルスやバクテリアを体内に取り込むことでもある。
人間の体内には、細胞の数をはるかに超える数のバクテリアが存在している。乳酸菌などのいわゆる善玉菌から大腸菌などのいわゆる悪玉菌、それにどっちつかずの日和見菌というものまであるらしい。
免疫は細菌を体内に取り込む過程で徐々に獲得していくものであることは、我々がすでに知るところである。
そういった観点で言えば、この作品にはおかしなところがたくさんある。しかし作品のテーマは免疫学でもアレルギーでもない。免疫不全という設定の箱入り娘の初恋の物語である。
初めての恋にときめく娘、どこまでも娘を心配する母親、優しい看護婦、理不尽な父親からの自立を模索する良識ある若者。悪人が登場しないほのぼの映画である。白人と黒人の恋愛映画でもある。こういう作品が求められるところに、逆にアメリカの鬱屈した世相が見てとれる。
ちょっと、ちょっと、ちょっと
禁じられるほど燃え上がるプラトニックラブの衝撃の結末(笑)
全国5館しか上映していないけど、一応、全米初週3位になったヒット作。全米ベストセラーのヤングアダルト小説が原作なので、"恋に恋焦がれる"世代向けの作品である。究極のプラトニック設定だ。
生まれつきの免疫不全の難病のため、厳重に衛生管理された屋内で過ごさなければならないマデリン。ウィルスや細菌に晒されることは死を意味し、18歳になるまで自宅から外出したことがない。接触できるのは医者である母親と、看護婦のカーラと同世代のその娘だけ。ある日、隣家に越してきた青年オリ―と窓越しに知り合い、メール交換をするうちに二人は惹かれ合っていく。
病弱なはずのマデリンを演じるアマンドラ・ステンバーグが、健康的な肉体美を見せつけるし、オリ―を演じるニック・ロビンソンは可愛いイケメンだし、ツッコミどころ満載。近づけない2人のプラトニックラブは、逆に激しく互いを求め合う。むしろムラムラするかもしれない。
母親からは二度とオリ―に関わることを禁じられたマデリンだが、ガラス越しの恋愛は、禁じられるほど盛り上がっていく。そしてここからの展開が、もの凄いんだなぁ!
あまりにも斬新な結末に、"これは!"という驚きを得られるか、もしくは失笑するかもしれない。初恋に憧れる世代だったら、きっとたまらん。
"愛"とか"恋"とかを知り過ぎたオトナにはナンセンスなので、純心を失った人は近づいてはいけない。よく割り切った完成度の高いヤングアダルト映画である。
(2017/8/13 /新宿ピカデリー/シネスコ/字幕:杉田朋子)
Amandla Stenberg綺麗過ぎ。
49本目。
多分、観た人みんな、思う最後のまさかの結末!
でもでも、ある意味お涙頂戴じゃなかったし、観て良かった。また観たい。
Amandla Stenbergが綺麗過ぎ。そりゃ、惚れますわ。
設定が微妙だとは思っていたが、やはり。
細菌の免疫が弱く、家の外に出られない箱入り娘と隣に引っ越して来たイケメンボーイとの恋愛物語。
2人の恋の演出はいわゆる日本映画にも在り得る演出だ。まぁ、出ている外人に興味が無い限り日本の中高生は見向きもしないだろうが。
箱入り娘と家の設定(至って健康そう過ぎる娘とそんなんで細菌対策のつもりか?と思う家)があまりにも醜く後で何かあるなとは思っていた。
後半になるに連れて、「免疫とはなんぞや?」と思ってしまう程のセオリー無視。
夜逃げ当然バカンスもメインの海のシーンなんか短い短い。
男として魅力的に感じたのは、彼女が意外にも水着になったら巨乳だった事ぐらい。
また、微妙な設定の裏にあるどんでん返しが案の定「アホらし、、、」と思ってしまった。
淡々と話しが進み、淡々と話しが終わっていた。
やるなら泣かせる設定にして頂きたかったですね。
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