生きる街のレビュー・感想・評価
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もがく事は罪ではない
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とにかく夏木マリさんの演技が素晴らしい。
こういう方、います。東北の、海辺のおばちゃん。
笑顔で元気でたくましくて、でも突然いなくなってしまいそうな、東北のおばちゃんを演じ切っています。
その子供達はトラウマを引きずって、一歩踏み出せないで苦悩しますが、それぞれ導かれるように奇跡の一夜へ向かいます。
でも、そもそも苦悩する事やもがく事は罪なのでしょうか。
もちろん早くに吹っ切れて、忘れて、呑み込んで、腹落ちさせて前に進めればそれが一番。でもそれができないから苦しむ。津波を言い訳にすること、言い訳も何も最大の原因でもあります。
その点でみゆきは性急に過ぎる上に不快、行動も理解不能でした。哲也にたいして同族嫌悪のような感情があったのかも知れませんが、終始立ち位置がわからず。
それ含め彼女自身の苦悩の描写でもあるとは思いますが。。
あの時何してたトークや海派山派みたいなセリフは良い意味で苦笑いでした。ありますね、あれ。
この映画からパワーをもらった方はもちろんオッケー、でもこの映画のように前に進めなくても苦悩しなくて良い、もがくことは罪ではない。
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