身体を売ったらサヨウナラのレビュー・感想・評価
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度々ある、名言。でも
映画の中に、度々心に刺さる言葉があります
しかしながら、それは遠い昔のこと。
共感できる人も少なくて
共感できる時間も少なくて
わかる人にはわかって
わからない人には一生わからない
特に男性には全く理解できない言葉ばかりだと思う。
若いとき、帰りたくなくて、誰かに会いたくて
ひたすら誰かに電話をかけて
行き場のないときこそ、女の値打ちは決まる
これはかなり響きました。
タイトルからすればエロ映画だが?
それが目的なら拍子抜け 当の主人公は脱がず絡まず通常の地上波でやってるレベルの作品もっと劇場まで行って1800円払って観るならもう少しストーリーがあっても良いはず!!!?!
村上龍的アプローチ
一番尖っていた頃の村上龍の小説を読んでいるような雰囲気のする作品。女性一人称での語りが続く、インタビューも織込んだ、半ドキュメンタリー的、自伝エッセーという感じだ。勿論、本が原作。以前に物議を醸し出した元新聞記者の人の映画化。
監督は、内田英治。今一番旬な監督だろう。主人公役の人は、同じような顔の人が2人くらい頭に思い浮かべるんだけど、名前は失念。兎に角、美人。上演最終日も映画館に来ていたので実物を拝見したが、スクリーンに比べて、非常に小さいけど、これぞトランジスタグラマーといった感じで、芸能人オーラがビンビンだった。妄想だけど、同じようなこと現実でもやってるんだろうなぁとゲスの勘ぐり。
実際の作者の容姿とはレベルの違うこの女優を起用したことで、ほぼ今作品の完成度は約束されたのだろうと思う。それ程、今作品のストーリーに見合う役者はいないんじゃないか。そういう意味で、キャステングの成功の拍手だ。
個人的には、こういう人間の皮を被った化物とはトンと縁がないし、違う世界で生きている丸でお伽噺のような世界観に、吐き気がするのだが、どうしても目を奪われてしまうのは、やはり7つの大罪の内の『嫉妬』故なのだろう。全てを兼ね備えたフルスペックの超人にとって、相手が代議士だろうが金持ちだろうが、全てがコントロール可だ。ただ、唯一心の拠所にしていたピュアな部分も又、人間故、裏切られることになるが、しかし立ち直りもまた尋常ではない。こういうパーフェクト超人は、この世から早く消えて欲しいと願う反面、その美しさに目を奪われる矛盾な存在そのものなのだろうと諦観だ。
もっと東映は頑張って上映館を増やすべきだと思う。多分、OVAありきとの目論みなんだろうけど、こういう作品こそいろんな人に観て貰いたいと思うのだが。。。
1日の仕事終わりに、「さて何を観ようか?」 色々と映画館の上...
1日の仕事終わりに、「さて何を観ようか?」
色々と映画館の上映スケジュールを吟味していると、ある作品の題名に目が行った。
『身体を売ったらサヨウナラ』
スタッフ・キャストを見ると。お?昨年『下衆の愛』を観て感銘を受けた、内田英治監督作品じゃないか!
主演らしき女優さんは、評判を浴びた『恋の渦』とゆう作品は未見なので、よくは分からないけれどかなりの美形。
園子温お気に入りの冨手ちゃんも出演している。
それより何よりも、『下衆の愛』の汚れ役で、素晴らしいビッチ振りを演じていた内田慈が出ているじゃないか!(その後に公開された『14の夜』も素晴らしかった)
正直言って、これが鑑賞する決め手になったと言ってよい。
一応はある程度の知識として、原作者のツイッターを覗きどんな考え方の人か?を少しだけ予習する。
ツイートしていたコメントで、「よく名前を間違えられる」
「おそらく涼木もも香と勘違いされているかも?」
…らしきツイートが有ったのだが。
「その方が勘違いかも…ね!」とだけ…
あ?名前ね。名前だけね。…ん、ん、ん、…………。無いわ(キッパリ)
さてさて、いきなり脱線しました。
ここからが本番…いや、いくらAV業界の話だからって、わざとキーワード的に使った訳では無く。あくまでも、これからレビューします…って意味ね(汗)
映画の主人公は原作者本人で間違い無いだろう。
¨純粋なモノは壊したくなる”
これは自身の独白によって物語は進んで行く中で語られる言葉の1つ。
但しそんな主人公の姿だけど、おそらく殆どの人達からは受け入れ難いのではないか…と、少しばかりだが感じた次第。
それは、極めて冷静に自分自身を分析している様に思われるからで。その高飛車な性格と共に、先に書き込んだ言葉で分かる通り。意識しているのか?は本人のみぞ知るところだが、自分と他人を絶えず見比べているところが見受けられる。
他人を見下しては悦になる性格と言えば良いか。
そんな主人公では有ったのだが、曰く。
¨歯車が狂い始めた”
との思いから、段々と転落して行く事となる。
映画はAV業界に居る人達のインタビュー映像が何回か挟まる。
昔はAV女優をしている事は、世間に対して知られてはいけないモノ。何となく【悪】とまでは言わなくとも、踏み込んでしまってはならない…とゆう感覚だった。
それが昨今では、若い女の子達が進んでヌードになり。且つ、あっけらかんと本番までやってしまう現在。
かなりの女の子達が「有名になりたい。」「今にしか出来ない事だから!」と積極的にパブリシティに登場する。
いわゆるSNS時代を自由に駆け抜けていく、【承認欲求】の最高峰とでも言えばよいだろうか?
しかしそんな彼女達では有っても。やはり世間に顔を晒すとゆうリスクは、やはり並大抵の事では無いのをいずれは知る事となる。
AV女優=身体を売っている。
映画に於けるインタビュー映像では、そんな世間のイメージは完全に間違ってますよ!みんな極々普通の女の子達なんですよ!…と。
それは分かる。良く分かる。分かっているのだが…。
肝心の映画の主人公自体が、最終的に自身の転落を、まるで「ま!いっか!」…とでも言うかの様に、当たり前に受け入れてしまっている事で、それらのインタビュー映像があまり意味を無さなくなってしまっている様に感じてしまったのも事実。
『下衆の愛』が素晴らしかった内田監督だが、今回は役者の演技力の問題なのか?時折、「これって安っぽいAVのドラマの再現を狙っているのか?」…と、穿ってしまう程の場面が多かったのが残念。
特に役者の力不足は明らかで、男性陣はちょっと酷かった。僅かにスカウトマンの彼だけは良かったのだが。
流石に『下衆の愛』での渋川清彦に匹敵する存在感の有る役者は、そうやすやすとは居ないわなあ〜。
しかしそんな中に有って、内田慈だけはやはり素晴らしい。登場場面は少ないのに、見事に圧倒的な存在感で画面を占拠するのだから。
(2017年7月10日 K`S cinéma)
幸せの形
原作未読。
楽しいことや快楽に理由を求める様な哲学的な思考をする頭の良さは持ち合わせていないけど、何か冷めた感覚や気持ちはわかる様な気はする。
そんな浮き足立っていたり取り残されている様な感覚と自分が幸せだと言い聞かせていたりする日常を明るく切なくみせてくれる。
途中ちょいちょい挟まれるインタビューは言い訳じみていていらない感じ。
ただ、やっていることはハチャメチャで、それも含めて論文にしたりしてはいるけれど、結局は成り行きな訳で、そう考えると言い訳じみているものを挟むのは原作者がどう考えているのかはわからないが正解なのかなとも思う。
どうでも良いけど児玉とかMIKANとか拘りの?小ネタ少々も嫌いじゃない。
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