「登場人物の魅力が何一つ伝わらない作品」リングサイド・ストーリー まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
登場人物の魅力が何一つ伝わらない作品
その最大の要因は、主役(佐藤江梨子)の演技力…
「ヒモ男と、何故か面倒を見てあげる出来た彼女」という構図は割とありがちだが、この場合、男が「イケてるダメ男」であることが往々にしてある。女を離さない何か魅力があるのだ。
ところが、この作品にはそれがない。ただダラダラ付き合っている二人。若いカップルならともかく、30過ぎのカップルとしては設定に説得力も面白みもない。
そこで、このカップルの魅力なり「何故か離れられない女」の心理なり複雑な感情なり、役者が上手に演じればもう少し観られるものになったかもしれないが、中途半端な素材に中途半端な役者をあてがって、結果「本物の格闘家が登場する」ことが一番の見所になってしまった。
瑛太のダメ男っぷりが良かったので、オマケの+0.5
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