「沖縄の戦後史。そして瀬長亀次郎という男。」米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
沖縄の戦後史。そして瀬長亀次郎という男。
米軍の沖縄占領・・・想像を絶する苦難
この映画は沖縄の戦後のリーダーとして米軍と戦った英雄・瀬長亀次郎を
描いたドキュメンタリー映画です。
1年5ヶ月の投獄。
出所した日の出迎えは1万5000人。
ともかく人を惹きつけた。
演説は熱狂的に人々を鼓舞して、多い時は15万人もの民衆の抗議デモを
指揮している。
亀次郎は1957年1月に那覇市長に当選している。
その時のアメリカの妨害工作は酷い。
①銀行封鎖(金の出し入れを禁止した)
②水道を止めて断水にした。
ともかく亀次郎をアメリカは恐れた。
その結果、亀次郎が那覇市長を務めたのは僅か10ヶ月である。
パスポートも奪い選挙権も奪った。
物静かな口調で理路整然と民主主義を説くのだか、民衆は鼓舞される。
熱狂する、何なんだろう?
彼は共産党員として衆議院議員に当選。1970年から8期、
1990年に引退するまで衆議院議員を務める。
映画を観ていると、沖縄の肥沃な大地が、基地として奪われて、
トラクターで掘り起こされ、住民の家屋は壊されて奪われる。
私がその地に住んでいたら、どんな気持ちになるだろう。
立ち上がれないと思う。
しかし沖縄の人々は【不屈の人】
驚くほど強い。
彼らの強さに本土の我々は甘えすぎては
いないだろうか!!
映画「宝島」は賛否があるようだが、「宝島」を観なかったら、
この映画も観なかっただろう。
沖縄の戦後史を知ることもなかった。
その意味で「宝島」は大きな役割を果たしたと言えると思う。
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