「時系列改編なのか?深みにはまらない作品。」悪と仮面のルール 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
時系列改編なのか?深みにはまらない作品。
小説(私は未読)からの映画化。悪に手を染め顔と名前を変えた男の物語。
他のレビュアー様も記載されているが、小説を大事にし過ぎているのか台詞の言い回しが小説そのままの文章の様で、違和感を感じる。
映像も小説を意識し過ぎている様だ。
俳優の魅力が出てこない。
淡々と物語も進む。
「悪と仮面のルール」とタイトルも映画を観ている内に徐々に分かる仕組みだが、第三者にいきなり教えられる部分&誘導される所があり、「?」と思わせる。
ミステリーにしたいんだろ?
物語の方向性が違和感だらけ。
途中まで観ているとその違和感の答えが分かる。
小説は時系列がキチンとしていて、主人公の話は少年時代から流れて書かれているのではなかろうか?
映画化にて大きく改変。新谷に変わった途中経過から始まり、変にミステリアス的に過去に含みを持たせるから、こんなに違和感を感じるのでは?と。
物語の流れを変える事によって面白さが変わってしまう事は多々ある。(私の考えが正しければ)この変え方は如何なものか?
小説はその物語を読むに連れて内容の深みにはまるもの。その映画化となれば、その深みが見えるはずなのに。。。。
原作を大事にしたいのか、したく無いのか。
小説をまず最初に観ているのが必須条件で、その後にて作品をオプション的に観るのであれば楽しみが見出せるかとは思いますが、、、。
作品の深みを勘違いしてないかい?
ラストが勿体ない!!
別の意味で、何とも悲しくなる作品でした。
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