オー・ルーシー!のレビュー・感想・評価
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どん詰まりOLの凍てついた心を解かすハグ
あり得なさそうだけど、あり得て欲しい。人生どん詰まりのキャリアOLの爆走劇には、設定に多少の無理はあっても、映画だけに許された規格外の展開と、観る側の胸にストンと落ちる人生の真実が潜んでいる。公私共に破綻寸前のヒロインが、訳あって受講させられるハメになった怪しい英会話スクールのアメリカ人講師から受けたあくまで教育上の"ハグ"に、かちかちに凍り付いていた女心が氷解する。という、話の起点に、何ら絵空事の要素はないし、それから始まる、彼を追っかけてのアメリカ西海岸弾丸ツアーの紆余曲折は、監督がアメリカ留学経験者だけあって、その殺伐感に妙な説得力がある。基本的にこのような大胆な舞台転換が、今の日本映画に最も欠けている発想とも思うし。何しろ、主演の寺島しのぶと、英会話教師役のジョシュ・ハートネットにそこはかとない味がある。活躍した時代も分野も場所も異なる2人を出会わせる。これも映画の醍醐味であることは言うまでもない。
特に感動もなく
不感症になっている節子が、姪の出来心に動かされみるみる感じる力が再生していった。
そんな話なのだろう。冒頭より寺島演じる節子が桃井かおりに見えてしょーがなかったけど。
実際本作オリジナルは桃井かおりさんらしく、ある意味寺島しのぶの演技力に眼を見張ることとなる◎
役所広司の抜け目ない出どころは映画ならではの有り得ない時間だろう。
僕もそうだが中年層の不感症には本作が良い処方箋になる筈◎ホッとムービ!
ダメ人間が許せない私にはきつかった(笑)
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
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寺島しのぶに南果歩、そこへ役所広司って、
名優揃いでなんでこんな脚本なんだよ!
まさに名優過ぎるダメ人間映画〜〜(笑)
予告編を観た時は、
真面目に生きて来たけどあまり恵まれないまま
40過ぎてしまったOLが幸せを見つける話?
と思ってたら騙された!!
寺島しのぶ演じる40過ぎのOLがあまりにもダメ過ぎて、
更に南果歩演じる上から目線過ぎる姉もかなりな毒姉で
忽那汐里演じる姪っ子も結構なクソガキで
その恋人のジョシュ・ハートネット演じる外国人講師も
いかがわしい外人そのままで、マトモなのは元刑事の役所広司だけ。
ダメ人間ばかりで、誰も好きになれなかった!
映画なんだし、立派な人ばかりでも面白く無いけど
ここまでみんなダメだと、
映画には常に「再生と成長」を求める私としては
誰も再生も成長もしない作品には
「金返せ!!」と言いたくなってしまうけど
みんな名優だから見事にクソな人物を演じていて
その部分でダメな映画と切り捨てられないジレンマ(笑)
ダメ人間を大きな心で観られる人にとっては
かなり面白いのです!
こんなダメな人間でもその人なりに懸命に生きてる〜
ごめん、私は心が狭いのかも〜〜
2022年に追記
この映画を観た当時は色々自分に余裕が無くて許せなかったけど
もしかしたら今観たら、また感想が違うかも??です。
人生の可能性に気付かせてくれる希望の映画
というキャッチフレーズでした。
前半はコミカルで楽しかったです。
お姉さんとも旅の終わりには仲直りするのかな?と思いました。
ところがどっこい後半は……
なぜか東電OL事件を思い出しました。
怪演すぎて…。
あまりにも不器用、空気嫁なさすぎて節子の良さがわからなかったけど
20年前は節子も多少キラキラして
そこそこ社会人生活楽しんでたはずです。
だからこそ、なぜこうなった?!感がすごい
みんな他人事じゃないないのかもしれません。
希望は感じませんでしたが反面教師にする人がいればいいなと思う。
ジョンはなんであんなにお金が無いのか謎でした。
前半はかなりコメディだったけど、アメリカいってからは愛憎入り混じる...
前半はかなりコメディだったけど、アメリカいってからは愛憎入り混じる恋愛ドラマ。
ジョシュハートネットの下半身パクーいった場面には驚いた。
後半はちょっと重い。
姪の美花との関係は修復が難しい。トム(役所広司)に救われた。
ジョシュ・ハードネットが出てるとは
明るく楽しいコメディ!と思って観てたらあらら。
痛いなぁ、と思いつつこういう人いるよね、と感じた。
豪華な役者さんだらけで、かつジョシュが出てるとは。
とにかく、痛かった。
南果歩がいいね!
2020年11月8日
映画 #オー・ルーシー (2017年)鑑賞
ストーリーは面白い設定で、脚本もいいと思いますが、後半迷走した感じがありますね
#寺島しのぶ と #南果歩 の姉妹喧嘩はとても見応えがあって良かったんだけどな
アメリカに行ってからがとっちらかっちゃったかな!
#役所広司 はやっぱ凄いな!
東京
東京で暮らし初めて最初に驚くのは、電車が頻繁に遅れることだった。そしてその原因として飛び込み自殺が非常に多いことに、また驚いた。最初は「こんなに人間が多ければ、仕方が無いのかなぁー。」くらいに思っていたが、そのうち“東京“という街の異様さに気づき始めた。この街は何か、“変“だ。オリンピック開催で一時的に人口が増えたこともあったろう。だが数では無い人間の“質的な異様さ“を感じていた。そこに“コロナ“が来た。
人は減った。通勤電車の乗客は明らかに減った。ただ、統計を見たわけでは無いが、電車に身を投げる人の数は減っていないように思える。そして相変わらず、すれ違いざまに肩が当たろうが、何も言わずに通り過ぎてゆく。
本作は、そんな街に暮らす普通のOLの普通じゃない物語である。
「ロードムービー」の体裁をとってはいるが、結論から言えば「非ロードムービー」と呼びたくなるような内容となっている。“アイデンティティの回復“や“自由への回帰“といったものがロードムービーのカタルシスだとすれば、本作には見当たらない。反対に、あがけばあがくほど、しがらみの糸が体に絡まる。後半の舞台となるアメリカの空も、所謂 “異化効果“ 的に作用して登場人物たちを突き放す。“救済“や“癒し“、“逃避“すら簡単には手に入らないことを繰り返し突きつけてくる。
人が自らの命を絶つ理由は様々だろう。特に今はコロナ禍も含んだ自然災害による経済的な絶望や圧倒的な喪失といったものに目が行きがちで、経済活動が構造的に内包している “コミュニティ崩壊“ に言及されることはめっきり少なくなった。2017年作品ではあるが、今だから見ていただきたい作品であるように思う。
逃れられないしがらみの中で必死に生きる主人公は、“可笑しさ“を含んだ“可愛さ“があり、愛おしい。
残念な点をあげれば、主人公が所属する会社のディティルなど、もう少し繊細さが欲しかった。ただそれも、大きなマイナスポイントでは無いような気がする。
不器用に生きる普通の私たちへ、素敵な応援歌である。
ちょいと!
寺島しのぶが痛いOLおばさんになってて、もう見てるのが辛いくらい、なんだこの人はのキャラを演じていました。
なんどoh! Lucy!!って言ってしまったか分からないくらい、Lucyは困ったおばさんでした。
ジョシュ・ハートネットもひっさしぶりにみたけど、相変わらずbaby faceって感じでした。しかしまぁ、よくこの映画のオファー受けたね。
いつの時代も恨み辛みは怖いです。
女性の嫉妬、駆け引きは見ていて見苦しいなぁと思うけれど、人間らしいといえばそうだなぁと思う。
出演者が豪華なのに、内容が今ひとつ私的には盛り上がらなかったなぁなので、星は3つ。
こんな映画を作れるってのが今のNetflixすごいって思う。 スト...
こんな映画を作れるってのが今のNetflixすごいって思う。
ストーリーとしては、なんとももどかしさが残るがそういうもんだろう。これは日本人以外に主人公に対しての共感はあるのだろうか?
しかし、寺島しのぶは怪演お見事。
こういう人、いっぱいいるかも
自分と照らし合わせた時、歳のとりかたを間違ったら、こうなるかもと恐ろしくなった。
前向きにキラキラ元気よくと無縁であるのなら、救い様のない、孤独で惨めな人生になってしまうのか…。
歳をとればとるほど、他人の自分への嘲笑は気のせいではなくなっていく。
頑張れば誰かが振り向いてくれる何てことは奇跡に近くなっていく。
ハグは、そういう意味じゃないってわかってるけど、わかっているんだけど、せめてもの自分が生きている悦びを、ハグに感じてしまう。
ただひたすら、身なりも部屋も、会社の机の中も清潔に綺麗にしたいと、この映画を観て思った。
お金を払ってでも、ハグをしたいと感じていた今日に、たまたま出会った映画は私にとってホラーでした。
【単調な日々を送る中年女性会社員が、怪しげな英会話教室に通い始めた事で経験する新たな世界が魅力的。抑制から解放への映画でもある】
主人公、節子を演じる寺島しのぶ始め、南果歩、忽那汐里、役所広司、そしてまさかのジョシュ・ハートネット(怪しげな英語教師を爽やかに演じる姿と本国での姿のギャップ!)出演の魔訶不思議な魅力溢れる作品。
東京の雑然とした風景と、サンディエゴとの風景のギャップも面白い。
単調な日々を東京で送る中年女性の人生のロードムービーでもある。
<2018年7月26日 中部圏の歴史あるミニシアターで公開日から2か月後に鑑賞。この映画館では上映開始時、学校のチャイムが鳴ります>
俳優さんの演技を楽しむにはよいけれど
好きなタイプの映画ではないかな。
ちょっと「百円の恋」や「犬猿」と同じようなテーマかも。ほかの作品を引き合いに出すのはよろしくないかもしれないけど。
姉妹を演じた寺島しのぶと南果歩は、さすがだなと。
鑑賞後少し経ってからもやもや思い出される。自分がルーシーにならないなんて、言い切れるだろうか。凝り固まったプライドと、使い慣れてないけど余ってる勇気と思いやり。忘れてしまった協調性。もしかしてルーシーは、謙虚さを忘れた途端に現れるように、私の心の隅にスタンバイしているのかもしれない。あなたの心にも。
パーマ
突然悪態ついたり、泣き喚いたり、恋する乙女になったり、中年女は色々ありますなあ。おばちゃんになったら自分の感情は隠して地味に生きることが日本のしきたりです。そんなしきたりを無視したW中年女を見事に演じた寺島しのぶと南果歩は本当に素晴らしい女優だと確信しました。おばちゃんパーマが似合っていた節子は、ゴールデン街でハイボール飲んでそうでした。
寺島しのぶ、やはりすごい
節子にはまったく共感できないし、かなり引いちゃうところがあって。劇中も終わった後にも爽快感は皆無だからまた観たいとは思わなかった。
恋をしたからってなんでもありなのか?
節子に理性はないのか。
ずっと眉間にしわ寄せながら見た感じ。
でも、寺島しのぶはすごい。南果歩もいい味出してる。忽那汐里も可愛い。役所広司は少ししかでないけど作品に爽やかを与える存在だった。
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