劇場公開日 2018年4月28日

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「うんざりする毎日を捨てる勇気」オー・ルーシー! とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0うんざりする毎日を捨てる勇気

2018年5月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

面白かったなぁ
汚部屋に住んでる43歳独身OLの節子(寺島しのぶ)が、ひょんなことから受けた英会話レッスンの教師 ジョン(ジョシュ・ハートネット)を好きになり、彼を追いかけてアメリカまで行ってしまうという話

これは、うんざりするような毎日とサヨナラする方法を描いた
日本のOLたちへの応援歌だった

好きでもない仕事のために、毎日愛想笑いを浮かべて
痴漢にあいながら通勤電車に乗る毎日にうんざりしている節子

そんな彼女の前に現れたのは「ハグ魔」のジョンだった

毎日がつまらなくて、潤いのない節子に必要だったのは
挨拶がわりにハグをして
「リラックスして話そうよ!」
っていうアメリカ人の「人との距離の近さ」

これまで「本音を語らずに、陰口をたたく」社会で生きてきた節子は、今までにない開放感を感じ、ジョンを好きになってしまう

もしかしたら、ジョンでなくても節子に開放感を与えてくれるなら、誰でも良かったのかもしれない…

そして、そのことをきっかけして、節子の人生が変わり始める

ジョンがくれた新しい風は、節子にとって必要な気づきだった

長い間、同じ会社に勤めていると、年を取ればとるほど「今までと違うこと」をすることに大変な勇気が必要になる

こんなことをしたら、クビになっちゃうんじゃないかとか
みんなに笑われるんじゃないかとか

でも、何もしないまま、ただ時間が過ぎていってしまうなら、クビになっても良いから、新しいこと、やりたいことに足を踏み出した方がいいのでは…
と、この映画は教えてくれる

ジョンとの出会いをきっかけにして、節子には予想外のところから救世主が現れる

節子のとって必要だったのは「今までの生活をリセットする勇気」
だったのだ

私も、ちょうど3年前に生活をリセットしたので、節子の気持ちが痛いほどよくわかった

もしも、今の生活に満足できるしていないなら、ぜひ、観て欲しい作品

とえ