「ほとんどフィクション」ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
ほとんどフィクション
日本の韓国併合後に日本に嫁いだ大韓帝国皇女・徳恵翁主の生涯をモデルに、大胆なフィクションを大幅に交えて描いたドラマ映画。
徳恵翁主という人は全然知らなかったんで調べてみたら、彼女の生涯は歴史としては興味深くて面白いんだけど、そのまま映画にしたら退屈で面白くなりそうにない。そこでいろいろフィクションを加えて娯楽映画っぽくしちゃったようだ。それだけに映画としては面白いことも確かで、さすがは『八月のクリスマス』の名匠ホ・ジノ監督、質の高い映画に仕上げている。悪い日本人はモブキャラばっかりでメインキャストの李方子や宗武志はいい人(まあ史実としてもそうなんだが)なのに対して、悪役は専ら架空人物の売国奴的韓国高官で、演じるユン・ジェムンがまさに怪演。主演のソン・イェジンも好演でした。
ただ、やっぱりどう考えても史劇ではないよなあ。あまりにもフィクションすぎる。
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