「インドの貧困層における現状浮き彫りに」裁き 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
インドの貧困層における現状浮き彫りに
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ある老人の歌によって、自殺してしまった下水処理に従事した男性。この事件で、老人は、自殺を教唆したということで捕まる。インド社会の下層社会の現実が浮き彫りにされる作品である。私にとっては、非常に敷居というかハードルの高い映画であった。
まず、インドの司法制度を理解していなければいけない。インドの社会環境を理解していなければいけない。下水処理(清掃)していた男性は、なぜ自殺まで追い詰められなければいけなかったのか。インドという国を知り得なければ、この映画を十分自己消化して満足のいく評価するのは大変難しいと痛感した。と、いろいろ述べたが、インドの内情を理解するのは難しすぎて、不覚にもウトウトと寝てしまった。運が良いというべきか。亡くなった男の解剖所見が述べられている場面で目が覚めた。自殺者の日頃の仕事場を訴える場面で目が覚めた。その環境が大変劣悪であったこと。亡くなった男の解剖所見により、死因は自殺ではなく、○○○であることから、歌手の刑は妥当ではあるが、この映画では、下層社会の実態はあまりにも惨く、その不衛生である現状を、真正面から浮き彫りに描いている作品。
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