「制作意図なんかあるのかな」アイスと雨音 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
制作意図なんかあるのかな
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松井さんの映画あわないんだよね。でも観ちゃうんだけど。いつもは「女の人なら解るのかな?」って思ったりするんだけど、この映画はそこもなかったな。
「舞台の公演をやります」ってオーディションで集められた若者が稽古するんだけど、公演一週間前に「前売の状況が芳しくないので舞台中止します」って言われて「私達の気持ちはどうなるのよ!」っていう話なの。
「どうなるのよ!」って言われても、稽古風景みる限りではそこまで面白くなさそうだし、中止で良かったんじゃない?って気しかしないのね。
あと劇場は借りちゃったし、スタッフの予定も押さえただろうから、公演は普通はやるんじゃないの?一週間前まできたら。そこで中止にしても大して費用は浮かない気がするんだけどな。
まあ、それで、この映画ワンカットで取ってるのね。「74分ワンカット!」って宣伝文句にもなってるの。ワンカット映画観ると「いや、カット割ってもらって、編集してもらっていいですけど」っていつも思うのね。これ作り手の自己満足以外に何か意味あるのかな?
ラストまでワンカットでたどり着いてタイトルも出て「まさか『カット』の声と共にその後の様子を映したりしないよな」と思ったらやりやがったよ。本当に自己満足だよ。
松井監督が舞台中止になった悔しさをぶつけた作品らしいんだけど、なんか観てるとね「体験を作品にしたいけど、そのまま作ってもつまらないからワンカットで人目を引いてみようかな」ってやったようにしか思えないの。
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