「★5」アイスと雨音 shhさんの映画レビュー(感想・評価)
★5
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公演中止を告げられるシーン、主人公たちの実力不足を仄めかされるシーンに自分までどきりとして、傷ついて、苛立った。それでも主人公たちはむちゃくちゃに抗おうとするから、自分の怒りまで許された気分になった。たしかに自分にも責められる要因はあったかもしれない、と尻ごんだところに、どう思われるかなんて気にせず怒ってもいいんだと言われた気分になった。
……と思ったら、監督自身の舞台が中止されてたんですね。そうしたら、怒ってもいいよ、というより、こんなことがあったんだ腹が立つんだよ、って映画でもあったのかな。
松居大悟監督の作品は登場人物から人間らしい温度がするからとてもすきです。その人間らしさが悪いと言われるでも讃えられるでもなく、ただこんな人だよね、こんな人もいるよね、って感じで。
★4.5にしたのは今後もっと好きな映画ができたら困るから。本当のところは★5です。
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