「ハイエボ4アイリスを作るのかな【鑑賞3回目】」EUREKA 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション ぎちょーさんの映画レビュー(感想・評価)
ハイエボ4アイリスを作るのかな【鑑賞3回目】
【3回目の感想】
とある方のYouTubeで、ラストシーンは、レントンとエウレカの結婚式と言う見立があり、その気持ちで鑑賞したところ、すっと落ちました。二人の指にパンフに描かれている指輪もあったのと、最後の永遠の愛の誓いを鑑みると、その方の見立通り結婚式なんでしょうね。どの映像作品も結局、二人で一緒にはいるものの、二人は幸せなのかと言う部分が曖昧でしたが、今回は、はっきりと二人は幸せだったし、これからは、ずっと一緒と言うのをハッキリさせた感じがします。
エウレカの心情を歌ったエンディングもレントンとエウレカの物語の最後としては良い味を出していると思います(変態紳士と言うのがあれですが。)。
あと、レントンの名を呼びそうになったシーンを二度見落としていたのに気が付きました。アイリスとのお風呂のシーンの直前、エウレカが一瞬回想に浸った時、レントンと叫びかけたところをアイリスが入ってきて止めた。エウレカと言う作品を見直してレントンとエウレカの関係性を改めて鑑みると、エウレカが一人の人間として、ずっと苦しんでいて、心の支えであるレントンに助けを求めたいという心情を描いた良いシーンだと感じました。
あとホランドの特攻は、裏話を聞けば演出は理解できます。新しいエウレカであるアイリスと、ホランドの息子が出会うと言う最後をエンドロール後に描くための伏線で、エウレカとレントンとの出会いを再現するためとのことで、アドロックと同じように死んでいなければ成立しないギミックなので、そうしたようですが、結局それを描かず、次世代のクリエイターに任せるとのことなので、何のために死なせたよと、この点だけはやはり、どうなの?と言う感じがしました。
京田監督の構想があり脚本まで作ってある中、次世代にと言われても、ホランドを死なせた以上は、京田監督の脚本の呪縛からは逃れることは出来ないので、次世代に受け継ぐのであれば、アイリスとトーマスが出会うくらいの漠然としたイメージだけ残して、ホランドの部分は見直して欲しかった。
ただ、作画が乱れまくっているので予算がなくてエンドロール後を描けなかったのだとすれば、ここまで引っ張ったパチスロマネーでSammyが支援すべきだったのではとも思います。
とりあえず、レントンとエウレカを軸にしたエウレカセブンは終息し、アイリスとトーマスを軸にしたエウレカセブンが出来そうな気配がプンプンします(Sammyが作らせたいのか)。
そういう部分も含めて『幸せだった』の過去形とし、これ以上Sammyにぐちゃぐちゃにされないようにレントンとエウレカの話を閉じたのかなと前向きに捉えようかと思います(アイリスとトーマスの話では、しっかりとどこかにいると言う形では表現して欲しいですが)。
【2回目の感想】
TV版の最終回、ニューオーダー2つのバージョン、虹ポケとコメンタリー、アネモネを見返し、マンガ版、マンガ版ニューオーダーを観て、パンフ読み、一回目で貰ったYouTubeを聞き、復習してから観たら、すっと落ちました。
うん、良い作品です。
ホランドの特攻やレントンの出番の少なさは、やはり、受け入れがたい所は有りましたが、理由は分からなくはないので、まぁ、仕方なし。
二回目で気が付いたのは、アネモネの右手薬指の指輪。ガリバーとドミニクも、アネモネのラストで受肉しているので、どうなった?と思ってましたが、直接的な表現ではないですが、こちらの二人も、しっかりくっついているのが伺えて良かったです。
レントンとエウレカも勝ち逃げみたいに、ずっと一緒なのでTV版に一番近い終わりかたかなとも。
チャンスがあれば、もう一回みたいですね。
ただ、不人気みたいで、上映回数が激減。
レイトショーか朝一が多いので少し難しいかな。
【1回目の感想】
作品としては悪くはないと思います。ただ、前作アネモネでレントンの登場を示唆しながら、引っ張るだけ引っ張って出したのが最後の数分。しかも、精神体みたいな。レントンとエウレカの一緒にいるところを観たいと思った方々は本当に残念な想いをした人が多いのではないでしょうか。
あとホランド特攻させる必要ありました?
『助けてドラえもん』的にレントンの名を叫んで、アクシズショックのパクリで宇宙船の地球落下を止めるならば特攻の必要なんてなかったのでは?新キャラのスパー6も意味もなく特攻。えーえっ???と思いました。
ロードムービー的にエウレカとアイリスの逃避行を描き、エウレカの違う側面など描いていて、こういう感じの映画なんだなと思ってましたが、終盤の特攻劇が、すべてを台無しにしてしまった印象が否めないです。
申し訳ないですが、あのシーンは非常に雑ですし、むしろない方が作品としての深みがあったと思います。何しろ逆襲のシャアを彷彿させるシーンですし、エウレカのオリジナル性を台無しにしてしまってる。
レントンを徹底的に排除して違いを産み出そうとしたのかもしれませんが、それがかえって何だか良く分からないラストに繋がった感は否めず、こんな作品でエウレカを締め括って良いの?と思いました。
願わくば、もう一度原点に立ち返った進化した作品を観てみたいです。違いを出すことを意識しすぎたゆえの結果だと思います。
ちなみに、ハイエボ1、ハイエボ2アネモネは、そう来たかと言う感じで良い作品だと思うので、ハイエボ3エウレカの期待値が高かった故に、これは残念と言うのが正直なところです。