「かなしくなった」交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1 qooiさんの映画レビュー(感想・評価)
かなしくなった
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エウレカセブンが大好きだった。
何度も観たし、何度も助けられた。
ハイレボリューションの情報を知ってから、公開が楽しみで楽しみで仕方がなかった。
総監督が「作りながら「この作品は本当に愛されてるのだな」と思うことが何度もありました。
それに応えるべく、…(略)」とコメントを残していた。
今までのTVシリーズを進化させると言っていた。
公開日を楽しみにするくらいの映画へのワクワク感は、はじめてだったかもしれない。
だけど、その期待は裏切られた。
いや、期待が大きすぎたのもあるかもしれない。
まったく、このエウレカセブンの「物語」に没入できなかった。感情移入できなかった。
・昔の映像そのままに、別の設定が入っていること
・セリフが"説明的"なこと
・時系列がバラバラなこと
によって、レントン少年がなにに悩み、苦しみ、葛藤しているのかが理解できなかった。
なにを愛し、なにを目指して、なぜ行動しているのか、
なぜ"彼女"を好きなのか、なぜ彼が出ていこうと決意したのか、なにもなにもわからなかった。
映画を観ながら、悲しくなってきた。
これは何を描いているのか。
たしかに、TVシリーズをみていたからこそ、細部の差も気になってしまい、集中できなかったのもあるかもしれない。
だけど、それを含めて、「入り込めなかった」のはほんとうに残念な気持ちでいっぱいだ。
"ファンのため"の映画にもなっていなかった。
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