パンデミック・フライトのレビュー・感想・評価
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後味の悪さに免じてこの評価です。そしてやっぱり私はサイコパスなの?と思った作品。
『非常宣言』を観てレビューを書いた時に、こちらの作品を知ったです。身も蓋も無いタイトルですやん。それで鑑賞してみることに決めました。
エグいの!この映画エグいの!残酷なれしたイタリア人でもドギモを抜かれるみたいな。←だからこの偏見よくないって…
感染して間もない人の腕を、斧で叩き切るシーンがあるんですけれど、くぱぁした切断面に骨が見えているんですよ。骨の断面までもが。
こんなカット、初めて見たので、本当に ((( ;゚Д゚)))コワイー!だったんですよ。
感染者の顔面ビジュアルも、金魚のランチュウを想起させる絵面でエグいし。
噛まれなくても、触れられただけで(?)感染するって、めっちゃ怖いし。タチが悪すぎるにも致死率100%だし。
この映画の何が救いがないかって、人としての意志をはっきりと保ちながらも、感染してしまうとゾンビ級認定されてしまうところなんですね。ゾンビよりもエグい顔面ビジュアルが、まさにランチュウなの。本当にランチュウ顔なの。どろっどろ、ぶっくぶくに爛れたランチュウ顔面なの。((( ;゚Д゚)))コワイー!
ランチュウって、そんなかわいい?そんな美しい?私はムリ。ランチュウ好きさん、ごめんなさい。
ランチュウ顔になってしまった妻を撃たざるを得なかった旦那さんとか、つらいお別れを描いていたの。
ゾンビ物ではないけれど、それ系の着眼点としては、かなりグッジョブ設定だと思ったです。
でもね、中盤以降、急に失速するんですよ。“フライト”をタイトルに冠しているのに、飛行機が全く飛ばないの。
上空1万メートルの密室パニックスリラーを期待していたのに、全く違う。
そもそも初めから乗員乗客合わせても5~6人ほどの人物しか出てこないんですよ。
その中に目的が本当に不明な裏切り者?がいて、やることなすこと最後の最後までいちいち妨害してくるんですよ。コイツを一体何がしたかったのかもわからなかったの。私の見落としの可能性が限りなく大なんですが。
コイツに始終イライラさせられっぱなしなんですよ。そんなんええから、話をはよ本題に戻して!って。
いつも脱線しまくりの馬鹿レビュー書いてるお前が言うなし!って話です。
思っていた地獄絵図とは違う。かなり違う。
中盤で燃料補給のために一旦着陸した空港でのvs感染者の暴徒&内ゲバの様相に変わっちゃうの。
もはや致死性ウイルスとか、フライトパニックとか、どーでもよくなってね?
最後のシーンがね、救いがあったのか、バッドエンドだったのかがよくわからなかったの。
結局置いてけぼりをくらった男女がどうなったのか?
感染者を操縦席に入れた機長がどうなったのかが明確に描かれていなかったの。
そういう後味の悪さは嫌いじゃないです。ここが評価したポイントです。
で、今回も思ったことはね、私ってモロにグロ描写を楽しんでいるんですね。
いくら作り事とはいえ、我ながらあまりにも悪趣味やなって思うの。『怪物の木こり』のレビューでも書いたんですが。私って、とことんサイコパスなんかなー…と思って。
でもね、調べてみて安堵したの。
「ホラー好き・グロ好きな人ってサイコパスなの?【結論:そうとは限らない】」って記事を読んで。
サイコパスの特徴の「自信にあふれ、魅力的に見える」なんて私とは真逆なんですよ。常に何かに怯えながら、チワワみたいに ブルブル((( ;゚Д゚)))ブル して生きてるし。亀梨君はそれを巧く演じていたけれど。
「恐怖や不安なんて感じない」は『FALL フォール』で、高所恐怖症をパーフェクト暴露していましたし。
どーでもいい脱線話に今回も突入しますね。
ラスト近くで女性キャラが機長の頭に突き付けた銃(グロック17かな?)を撃とうとするじゃないですか。
そうすると“カチリ”と音を発して弾が出ないわけ。
機長が「弾切れだよw」って言うの。これどう考えてもおかしいの。こういう描写が映画やドラマに割と多いの。
オートマチック拳銃(四角っぽい鉄砲)って弾切れになると、スライド(銃の上半分)が後ろにストップしたまま固定されちゃうの(ホ-ルドオープンって呼ぶです)。スライドを戻す動作をしないと、元の状態には戻らないの。機長、5人の暴徒を撃ち殺した時に、ホ-ルドオープンすらしていなかったんですよ。弾切れになったかどうかなんて、一目瞭然なの。あんなふうになるはずがないの。
そういう銃器の扱いの描写に関しては故・松田優作主演の『蘇る金狼』だったっけ?の劇中で大変詳しく解説されていたです。←次回レビューへの伏線じゃないよ!
お粗末な映画。
内容はお粗末だが、この邦題は悪くないと思う。感染者の見た目はもう少しリアリティのあるものに出来なかったのだろうか?登場人物はエゴイストと狂人ばかりかと思っていたが数名まともな人達が居た(が生き残れない)。感染のプロセスも重篤性も不明で、何が言いたいのかよく分からない映画だった。コロナ禍の頃に観ていたらもっと不快だったかも?
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