フェイク・ライフ 顔のない男のレビュー・感想・評価
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奇妙に見えて、誰にでも。
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世にも奇妙な物語でありそうな話でした。
冒頭には興味を引かれましたが、そこから中盤まではやや退屈に感じました。
後半の展開は比較的おもしろかったですが、主人公にわかりやすい心理描写が少なく、感情移入しにくい。
唯一の趣味と言っていましたが、なぜ他人になりすますようになったのか、その背景がわかったほうがよかったかも。
ただ、この主人公のミステリアスさが魅力であるという見方もできます。想像の余地を作ってあるのかも。
神父さんの話から想像するに、主人公は孤独で、自分が好きでなく、他人を本当に知りたかった。
その手段がなりすましだったのか。他人の生活から自分の生き方を探していたのか。自分から解放されたかったのか。
主人公の背景を知りたがる私もまた、主人公と同じなのかもしれません。
奇妙な行動に見えても、根底にあるのは誰でも持つ感情なのかも。
ヴァンサンくんがかわいかった。
彼の「それでも僕にとっては…」というセリフがよかったです。
作品の意図みたいなものが掴みきれない。
人は結局誰かの代わりにはなれない。誰でもなくても、他の誰かに寄り添うことはできる。ということ…?
なんともすっきりしない、私としては少しもやもやする話でしたが、たまにはこういう映画もいいかなと思います。
結末から始まる物語!と思いきや
君には何も見えない。猫のようだ。君を忘れる。
誰にも気に留められない人。とは言え独身なだけで家族はある。他人をなぞることに快感を覚えるために、自己を消しているように思える。
バイオリニストは大きな犬を飼っている。
オチもいい感じ。ミステリーとサスペンスがうまく融合
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