トンネル 闇に鎖(とざ)された男のレビュー・感想・評価
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進まぬ救助作業に苛立ち
韓国のトンネル崩落事故のパニック・サバイバル映画。原因は手抜き工事だという、韓国では国民病と言われるほど、手抜き工事でビルや橋の崩落が起きているので、ある種社会派ドラマの様相、確かに大規模崩落だから救助に時間はかかったとしても一か月以上は酷すぎよう。驚いたのは携帯が通じること、調べてみたら確かに最近ではトンネル内にアンテナ線を通したり、出入り口付近に特別の基地局を建てたりして対策が進められているようですが違和感はぬぐえません。災害のパニック映画は万一、自分が遭遇した場合の知見にもなりそうなので極力観るようにしていますが、今回はあまり学ぶことがありませんでした。
主人公のイ・ジョンスのほかに別の車も潰れており、運転席にいる女性に崩れた石がのっていました、イは力任せに持ち上げようとしますが当然無理、結果、飼い犬は助けたものの女性は死亡、車ならパンク用にジャッキは必ず積んでいますから探して使えばいいものと残念でした。救助隊も「申し訳ない」と言うばかり、始まって5分位で事故発生ですからずいぶん早い展開ですがそれから2時間弱の救出劇、遅々として進まず主人公ならずも疲れ果てました。
地獄の英雄‼️
トンネル崩壊に巻き込まれた男の35日間にわたるサバイバルな日々を描くパニック映画‼️主人公がいかにして生き延びるかを描くのかと思ったら、そういう描写はかなりテキトー‼️オシッコを飲み水代わりにしたり、同じく閉じ込められた女性が飼っていた犬のドッグフードを食料にしたり、もうちょっとアイデアが欲しいですね‼️結局女性は犠牲になり、彼女と犬のおかげで主人公は生き延びることができたので、彼女の母親との感動的なエピローグがあったらと思いました‼️なんか彼女の扱いがほったらかしで悲しい‼️愛娘との約束のバースデーケーキもエモーショナルな演出があるのかなと思ったら、犬に食われて終了‼️なんかもったいない‼️結局のところ、この作品は主人公のサバイバルよりも、人命を最優先しない国家、いい加減なジャーナリズムを描いた作品‼️そういう意味ではホント恐ろしい作品ですね‼️ちょっとビリー・ワイルダー監督の名作「地獄の英雄」を思い出しました‼️
期待していたのとは違う方向性の作品でした。
シチュエーションとしては以前から時々見掛けますし、展開は王道と言って良いかと思いますが、なかなか面白かったです。
ツッコミどころは多々あるのですが、(例えば、閉じ込められた際ケーキを食べたりしていますが、甘い物を食べると必然的に水が欲しくなるので、水が少ない場合は我慢するべきでしょうし、当然お喋りも控えた方が良いでしょうし、そもそも水自体も数日35日を乗り切るには少な過ぎでしたしね。スマホのバッテリーもかなり優秀でしたねw)そう言った細かい点を除けば、この絶望的な状況をどう乗り切っていくのか先が気になる展開で、飽きずに最後まで観れました。
穴を掘る場所を間違えたり、例え絶望的な状況でも日本なら決して見捨てたりしないでしょうが、ここら辺が韓国人らしいところですよね。
良い人よりも下衆な人間が多いところも韓国らしかったです。
ただ、言わせてもらうと…
主人公もとても良い人で応援したくなってしまいますし、良いお話として纏まっていますが、自分が韓国映画に求めるものはちょっと違うんですよね。
この邦題ですし、もっと胸糞が悪くなるような、例えば元々犬を食べる習慣のある国ですし、パグを殺して食料にするとか、先に死んでしまった女性を食べようと悩むとか、助け出された後にカニバリズムが発覚して映画が終わるような…自分の偏見ですが、そう言ったお話の方が韓国らしいような気がするんですよね。
是非ともそのような方向で映画を作って欲しかったです。
わりと楽しめた
見始めてすぐチリの炭鉱に閉じ込められた事故をヒントに作製されたのでは、と思っていたら映画の中のテレビのコメンーテーターもその話に言及。あの事件の後に作製された映画ですね。
にやりとさせる笑いもありでなかなか楽しめるが、ほかの方もコメントしてる通り、元は手抜き工事が原因の崩落事故。救出のため救助隊が取り寄せた図面は図面通りにトンネルの送風機が設置されていなかった。そのため別の場所を掘削したいたことから振出しに戻ってしまう。手抜き工事のことは糾弾されず、途中になっている第2トンネルの費用がかさむため再開を急ぐという。
うーん、それでいいの??韓国と言えばちょっと前にはデパートが営業中崩落したこともあったよね??
それにしても閉じ込められて1か月近く、地下のもれた水でしのげたとしてもあれだけの体力は残ってなかったはずでしょ。
あと、詳しくはないけど、そもそもスマホのGPS機能で彼の場所は特定できなかったのかな??
スリル満点の人災系サスペンス・コメディー
だいぶ前に『吠える犬は噛まない』を観てからペドゥナのファンになった
この作品を観るきっかけは100%ペドゥナを鑑賞するため
テレビドラマの方はコメディエンヌ的要素が高いが映画は何故か全面的にシリアス
地元のレンタルビデオ店では扱っていなかったため諦めて忘れた存在だったが隣の市のTSUTAYAにあったとは知らなかった
トンネルの崩壊がリアル
瓦礫に埋れた車内のセットもリアル
あまりにも杜撰な手抜き工事によるものもリアル
救出作業が難航するのもリアル
事故現場の外にいるマスコミや政治家や作業員の描写もリアル
何度かパニックになる主人公を演じたハ・ジョンウの芝居もリアル
苛立つ救助隊隊長役のオ・ダルスの芝居もリアル
もちろんペドゥナの芝居も良かった
だが携帯電話と水不足の件があまりにも不自然
食糧不足も気がかりだ
1ヶ月後になんやかんやで助かるわけだがそれだけではいくらなんでも無理がある
『海猿』に港の近くで大きな船が沈む場面があるがあれほど派手なツッコミどころではない
だけどこっちは比較的地味なだけになんとかなったのでは惜しいというか残念な思いが込み上げる
2時間くらいに収めようとあろうことか重要な部分をカットしたために矛盾が生まれたのだろうか
それとも脚本が面白いから多少の矛盾点はあってもいっちゃえいっちゃえとプロデューサーがゴーサインを出したのか
開通1ヶ月で崩壊するこのトンネルを建設した会社と共通するものを感じるがそれ程酷い作品ではない
楽しいという印象は韓国人男性が事故に巻き込まれたからではない
事故現場の外にいる人たちがあまりにも滑稽だからだ
その中でも長官とその部下の人たちが被害者の妻と記念撮影するシーンが1番面白かった
隊長がトンネルの図面を広げているときクルクルっと丸まるところがわりと好き
地味だけどクスッと笑える
トンネル内で若い女性と作業員が亡くなったことは残念だ
死人さえ出なければコメディーとして身近な人に薦めるのだが
こういうテーマにも笑いの要素をちょこちょこと入れてくるのが韓国映画らしいかな
トンネルも鍬台とか和賀仙人とか仙秋鬼首とか2キロ3キロ越えてくると途中で不安になってくるものだ
出口を出るとホッとする
「お前ら全員、クソだ」
何処にでもいるごく普通の妻子ある男性、イ・ジョンスが、車を運転中に、突如崩落したトンネルに閉じ込められる。車内にあるのは水の入ったペットボトル2本と娘に買ったバースデーケーキのみ。さて、その男性の行方やいかに!?
と、ここまで聞くと、大抵の人はその不幸な「事故」にあった男性の生死が気になるところだろう。
ただ、本当に大事なのはそこではない。
そもそも何故トンネルは崩落したのか?
そして、何故イ・ジョンスは35日もの間トンネルの中にいなければいけなかったのか?
この映画の肝はここにあると思う。
この映画を既に見た人ならお分かりだろうが、そもそもトンネルの工事自体に不備があり、その崩落したトンネルだけでなく、韓国中の至る所にあるトンネルが同じ設計だという。
杜撰な工事を依頼しているのは、勿論韓国政府。
そして、政府はトンネルから救出する姿勢を露骨に世間に見せ、不安な表情を浮かべるイ・ジョンスの奥さんと無理やり写真を撮り、世間へのアピールとして「事故」を取り扱う。
そして、そもそもこれは事故ではない。
災害には「天災」(地震・台風・雷・洪水など自然現象によってもたらされる災難)と、「人災」(人間の不注意・怠慢などが主な原因で起こる災害)があるが、明らかにこれは後者の「人災」であることが分かる。
トンネルの中のイ・ジョンスの命綱であるケータイに身勝手に掛け、「今のお気持ちは!?」と自分達の記事やニュースのネタの為だけに尋ねるメディアへの痛烈な風刺も込められていて、メディアやマスコミがクソなのは日本だけじゃないんだな、と感じる。
1度は救出出来そうにはなるが、マスコミの人間?が、「どうせならもっとトンネルにいてくれれば、世界新記録なのになぁ」と呟いたり、そもそも設計図がめちゃくちゃだったことがわかり、2週間近く掘っていた救出作業が全て無駄になったりと、本当にどいつもこいつも、、、と思わせられるシーンが沢山なわけだ。
「工事を続行するには金がかかる!これ以上経済を止められない!」と、人外のような発言をする政治家。
工事中、全然関係ない所の事故で死んだ工事作業員を皮切りに、「トンネルの死体を掘るために人が死んだ!こんな無駄なこともうやめるべき!」と世論がなってしまう国。
結局、これ以上救出作業にお金と時間を掛けられないと、奥さんにどうせまた崩れるであろう「第二トンネル」の工事を再開する(つまりイ・ジョンスの救出作業を中止する)同意書を突き出して、泣く泣くサインをして救出作業は中止になってしまう。
泣きながら聞いているか分からない、生きているか分からない夫に向けてラジオでその同意書にサインをした事を話す奥さんが、見ていられない。
そこで諦めないイ・ジョンスがとにかく凄い、、、
俺だったら絶対諦めてそうなものだが、その最後のもがきのお陰で生存を確認出来、結果救出に成功する訳だが、まぁよく生きていたなぁと。
肝心の救出場面で、あっさりイ・ジョンスの近くまで助けに行けているが、あれはどうやって行けたのだろう。
まぁそれはいいとして、死にかけのイ・ジョンスを運ぶ際にも、道を塞ぎまくって写真を撮りまくるメディア、さっさとヘリで運べばいいのに、世間へのPRの為にゆっくり歩いて一緒にヘリに乗ろうとする政治家。
とことん胸糞の連続だが、イ・ジョンスが無事生還して、最初に言った言葉は、スカッとしたなぁ。
本当にこの言葉に尽きる。全員まとめてクソである。
最後に、イ・ジョンスが退院し、奥さんの運転する車での帰り道、トンネルを通過する。
その時のイ・ジョンスの怯えた表情が凄く印象に残っている。
彼が恐れているのは、本当にトンネルの崩落だけだろうか?
韓国映画はあまり見た事が無かったのだが、こんな風刺の効いた映画ばかりなのか?
自分は韓国には訪れた事が無いので、韓国人の人柄や国風をよく知らないのだが、こういう映画を見ると、韓国人ってこういう人ばっかりなのか?と思ってしまうが、勿論そんな人ばっかりではない、んだよね?
そうだと信じたい。
普通に面白かった。
他の韓国映画も、機会があれば見てみよう。
長々と失礼致しました。
想像力と意志の力
主人公の救出を担うオ・ダルス演じるキム・デギョン隊長がとても良い。
トンネルに残された主人公を1人の人間として心を共にし最後まで奮闘する。
常に先に光があることを伝え続け、痛みをも共有するため尿を飲む。
奇跡を起こしたのは、何としても救いたいと行動する隊長と、何としても生きたいと行動する主人公の意志。映像も臨場感たっぷりに描かれとても良かった。
よかった
すごい面白い映画であると聴いて、大いに期待して見たせいか、まあまあだった。トンネル崩落事故としてかなり100%に近い表現であったと思うのだけど、題材としてそれほど魅力的でなく、限界があると思った。
同じく閉じ込められた女の子に主人公は水をあげるのだが、果たしてオレが同じ立場だったら、それができるかどうか考えると苦しくなる。主人公はちょっとケチっていたのが、誠実で優しい人でもそうなんだとすごくリアルだった。もっと自分本位な登場人物だったら見れたものでなくなっていただろう。ちょっと見たい気もする。
上半期ベスト級の傑作パニック映画!
監督が
「最後まで行く」のキム・ソンフン
主演が
「お嬢さん」のハ・ジョンウと
「空気人形」のペ・ドゥナ
「弁護人」のオ・ダルス
この時点で期待度ガン上がりで観賞した結果
予想以上に面白いパニック映画で
映画が終わった瞬間に左手をサムズアップしました!
物語の構造は、基本的にパニック映画のテッパンフォーマットを
踏襲しつつ、「私欲・経済のために命を捨てる」体制側に対して
観客に確実にヤダ味をもたらしてくれる物語!
ほとんど文句なしです!!!
欲を言えば、もう一人の被害者とのカラミは
図面が間違っていたせいで掘削場所を間違えて絶望するところまで
引っ張っておいて、絶望が最高潮に入った瞬間に終わらせたほうが
主人公の追い込まれている感じが強調されてもっと良かったなと
感じました!
とはいっても、個人的には
上半期、いや今年のベスト級映画になることは間違いない
傑作でした!!!
テンポよし
韓国製サバイバル映画にハジョンウとペドゥナが!
と言うわけで見てきた
ますば映画全体を通してテンポ良く行こうという姿勢にすごく好感を持った。
映画開始後すぐに 流石韓国映画はCG技術がしっかりしてるなー と感心するトンネル崩落シーンが始まって、そこからはとにかく映画をダレさせないよう少しづついろんな要素が散りばめられているので見てて飽きない 。 あとトンネルの中でも外でもわりと重い出来事がちょくちょく起こるのに、笑いを忘れない心意気も良かった。犬ちゃん大活躍。トンネル内部のセット、特に瓦礫に囲まれた車内の埃っぽい様子とかのセットの作り込みもすごく良かった。
ただ事態を持続させる為に色んなことを起こし続けた結果若干ストーリーが歪んでしまってるところもあったように感じた。特に主人公がなぜトンネル内で生き残れるのかという点が、映画を通してずっと何らかのロジックがあったのに、最後の最後だけなんで助かったのかについて明快なロジックがなく、勢いで持っていってるところは少し残念。
でもラストの主人公のトンネルから出ての第一声はこの辺りの歪みを消し飛ばす爽快さだったので最終的にはエンターテイメントサバイバル映画として申し分ない出来だったと思う。
犬タフだな とか バッテリーってそんな持つんだ とか素朴な疑問もあったけど 自分が知らないだけでそう言うものなんだろう
技術力に裏打ちされた韓国映画の質の高さに改めて感心する一本だった
ハ ジョンウ の魅力
ほぼ全編埃まみれのハ ジョンウがパグちゃんを相棒に暗闇の中転げ回る。ファンにとって至福の時間が過ごせます。多少のスリルとラブストーリーもありますが、それ程ひねり等はなし。トンネル崩落シーンと災害現場の外観は一見の価値ありです。
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