「何の救いもなく落ちていった」ウェンディ&ルーシー エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
何の救いもなく落ちていった
名古屋シネマテークのケリー・ライカート監督特集。これは『オールド・ジョイ』に続く長編第3作。
これは我がミューズ、ミシェル・ウィリアムズのアナザー・サイドを知ることとなる必見の傑作。誰もが『ノマドランド』を思うだろう。
愛犬ルーシーとともに職を求めアラスカを目指すウェンディ。ボロボロのアコードで生活するハウスレス。
オレゴンのどこかの街。
車が故障したが修理代が払えず手放した。
ホームレスになった。
ドッグフードが買えずルーシーとも別れざるを得なかった。
今作もまた「ロードの無いロードムービー」。
一歩も前に進むことなく困窮した。
何の救いもなかった。
ミシェルの痩せた足が脳裏に焼きついた。
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